ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

流し網漁業問題 サハリン州議会委員会は賛否が割れる

2015-02-11 23:03:53 | 日記
2015年02月12日
サハリン発
[流し網漁業問題 サハリン州議会委員会は賛否が割れる]
2015年2月10日、サハリン州議会経済発展委員会が行われ、ロシア下院に提出された2016年からの太平洋サケマス流し網漁業全面禁止法案の問題について審議がなされた。
この委員会では、流し網漁業の環境への影響、禁止した場合の経済的効果等、当該法案の説明がすべて報告された。
しかし、審議の結果、委員の意見は割れ、流し網漁業禁止に賛成3名、反対3名、1名が棄権で、この問題の賛否を決めることができなかった。
この問題の取り扱いは同年2月19日行われる予定の本会儀で決定されることになる。
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サハリン漁業は流し網禁止に反対する 利益を守るために団結

2015-02-11 12:44:05 | 日記
2015年02月12日
サハリン発
[サハリン漁業は流し網禁止に反対する 利益を守るために団結]
サハリン州水産部長カレプキンが議長となり、同州水産業界代表者との会議が開催され、太平洋サケマス流し網漁業禁止に反対する立場が確認された。
会議では、下院に提出された2016年からの太平洋サケマス流し網漁業全面禁止法案の問題について話し合われ、流し網漁法が、外国では多くの漁業者により使用されている点、太平洋サケマスの全体の生産量が増加傾向にある中、流し網漁業による漁獲量の割合は、2009年から変わらず4%未満であり、当該漁業禁止に科学的根拠がない点、さらに、具体的な被害についても情報がない点等が指摘された。
太平洋サケマス流し網漁業の禁止は、サハリンの漁業会社、漁業者とその家族に大きな打撃を与える。
カレプキンは、このような措置は、総合的、科学的データに基づいていなければならないと語り、サハリン漁業は自らの利益を守るために団結すべきだと言及した。
(報告担当者 原口聖二: 太平洋サケマス流し網漁業漁船が多く所属し、定置網によるベニザケの商業生産がないサハリン州は流し網禁止に反対であり、他方、サケマス漁業においてベニザケを対象とした定置網が主力のカムチャツカ地方は過去から流し網禁止を強硬に主張している。また、カムチャツカ地方の主張の背景に、これを扇動する環境保護団体WWFの存在がある。同団体とMSC(エコラベル)は表裏一体で、米国とカムチャツカの沿岸漁業によるベニザケのMSC(エコラベル)製品のシェアを拡大し、その位置づけを強化して、クライアントを増やすためには、市場から評価の高い、流し網漁業による沖獲りのベニザケ製品は“邪魔者”との仮説が成立する。)
*写真:正面左はサハリン州水産部長カレプキン。右から二人目は元サハリン漁業規制局幹部職員で、現在、サハリン漁業者協会副会長のシャーノフ。
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