2015年02月26日 カムチャツカ発
[大統領全権代表は流し網漁業禁止を求めるカムチャツカ地方の立場を支持する]
ロシア極東連邦管区大統領全権代表*ユーリ・トルトネフ(Юрий ТРУТНЕВ)は、カムチャツカ地方を訪問中、地元通信社"カムチャツカ“のインタァヴューを受け、流し網漁業禁止を求める同地方の立場を支持すると明言した。
トルトネフは、流し網漁業が禁止になることを確信していると語り、日本との当該漁業にかかる合意を破棄した時、大きな報復を受けることになると指摘する意見があるが、長い間議論してきた問題であり、ロシア経済を考えた時、前述のとおりなるべきだと言及した。
*ユーリ・トルトネフ1956年3月1日生れ
ロシアの政治家。2004年から2012年までロシア連邦天然資源相。その後大統領補佐官を経て、2013年8月に極東連邦管区大統領全権代表に任命された。1996年ペルミ市長選挙に立候補し、第1回投票で61.42パーセントを獲得し当選する。2000年にはペルミ州知事選挙に立候補し、51.48パーセントを獲得し当選する。2008年ロシア大統領選挙では、何人かの政治アナリストはトルトネフの立候補を予想した。トルトネフがプーチン体制を維持することの可能なテクノクラートとして政権内から歓迎されると予想したのである。もっとも、トルトネフ自身はマスコミのリップサービスを一顧だにせず、知事時代から他の地方長官たちが与党統一ロシアに参加する中、一線を画して中立的な立場を保ったのと同様、大統領選でも一貫して自身のスタンスを保った。
2013年8月31日、プーチン大統領はイシャエフ極東発展相兼極東連邦管区大統領全権代表を解任し、後任の全権代表に副首相兼任でトルトネフを任命した。趣味は、ラリーと空手。彼は、2020年開催予定のオリンピックに極真空手を正式種目とすることを目的とした組織「極真ワールドユニオン」(KWU)の発起人である。