2016年06月10日
ユーザー 各位
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、ロシアが排他的経済水域でのサケマス流し網漁業を禁止したことにともない、今年2016年5月10日から同13日までの間、日本船のための代替漁法についてロ日政府交渉が行われた結果、調査船1隻を用いた引き網による試験的操業を行うことで合意がなされました。
この交渉についてロシア漁業庁は、ロシア側代表団団長を務めた同庁副長官サフチュウクが、あらためて今年2016年、大きな変化があり当該水域での流し網漁業が全面禁止になったことを指摘する一方で、環境に損害を与えることのない2艘びきを含めたトロール、巻き網、表層カゴの使用が認められる極東漁業規則の改正を用意した旨を日本側へ通報、さらに、将来的に生物保護等のため、研究機関、独立した専門家、団体の代表者を含め、これらとその他の漁具を共同研究することが必要だと言及した旨発表しました。
ロシアの流し網漁業禁止法案が昨年2015年6月29日、大統領プーチンにより署名され、成立して以来、約1年を要した、この代替漁法にかかる合意に関する情報を今月号のTopNews としてご報告申し上げます。
なお、脱税容疑がかけられている、日本の公海サンマ操業製品引き渡し先“Доброфлот”(ドブロフロート)グループの所属加工母船“Всеволод Сибирцев”(フセヴォロド・シビルツエフ)の今年2016年の着業期に関する確たる情報が、現時点(同年5月17日)において発信されていないことをあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)
Contents
TopNews 日本船舶のサケマス操業条件交渉を完了する
・上院は流し網漁業問題を終えていない(サケマス流し網代替漁法関連外4件)
・“ドブロフロート”脱税事件 税関は密輸入との見解を示す(“ドブロフロート”脱税事件関連外1件)
・“Гонец”(ゴネツ)の漁船使用が許可される(ロシア漁業政策および2ケ国間漁業協定関連等外15件)
・今漁期漁獲量が約166万1,000トンとなる(ロシア漁業者底魚等操業関連外4件)
・漁獲予測”サケマス-2016”が発表される(ロシア太平洋サケマス操業関連外4件)
・カニ密漁FOC船船長に25万ルーブルの罰金(FOC/IUU取締情報関連外4件)
・カニ操業ロシア旗”Ямато”の乗組員が行方不明となる(その他ロシア漁業関連情報外14件)
・ベルキンに逮捕状(色丹島“アストロブノイ”給与未払い ベルキン国際指名手配関連外1件)
・韓国大型旋網水協 サバかまぼこ試作品開発(韓国スケトウダラ等市場関連等外1件)
・平壌市民に人気集める乾燥スケトウダラ(北朝鮮漁業関連)
計59報告
http://kisenren.com