2016年12月14日
一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[2016年末シェスタコフ記者会見概要]
ロシア農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフは、2016年12月13日、タス通信プレスセンターにおいて、今年2016年の漁業の結果と来年2017年の展望、そして漁船の建造計画等について記者会見を行った。
主な指摘点等は次のとおりとなっている。
①現在、今年2016年の漁業生産量が443万トンに達し、前年2015年同期を4.7%以上上回っている点。
②今年2016年の太平洋サケマス操業は成功し、生産量が43万3,000トンに達して、直近偶数年を29%、前年2015年を15%上回った点。また、このことから生産されたイクラは1万2,000トンで、前年2015年を5%上回り、市場価格を安定させるのに十分な数量である点。
③今年2016年、極東において約25年ぶりに本格的にイワシ漁業が再開され、13企業が着業、8,400トンを生産した点。
④今年2016年開始から、同年9月までの間、養殖漁業により9万7,500トンが生産され、ムルマンスクの回復とカレリアの成長がこれに貢献した点。
⑤来年2017年から投資クオータの一部を構成する“造船クオータ”の申請受付が開始され、新たな法制度の枠組みで50隻-60隻の近代的な漁船の新造が見込まれる点。また、同様にこれを構成する“陸上加工場建設目的のクオータ”を利用して、極東とムルマンスクに大規模工場の建設が検討されている点。
⑥その他