
2018年01月06日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[韓米FTA再交渉1次会合を終える]
韓米自由貿易協定(FTA)1次再交渉が両国の立場の違いだけ確認のまま終わった。
韓国一般紙(WEB)が伝えた。
韓国産業通商資源部は2018年1月5日、1次韓米FTA再交渉が米国ワシントンDCで開催され、9時間の交渉を行った後、これを終えた。
韓米FTA再交渉の初会合に臨んだ両国当局者は、さらなる協議が必要であるとの認識を示した。
米国通商代表部(USTR)代表ライトハイザーは、自動車輸出の改善と貿易障壁撤廃を提案したことを明らかにした。
両国は近く再び協議することで一致したが、一方の韓国FTA交渉官ユ・ミョンヒは、交渉は容易でないと語った。
ライトハイザーは米国民の経済的利益にかなう合意に達するには、やるべきことが多く、2国間で公正かつ互恵的な貿易を達成しなければならないと指摘した。
米国大統領トランプが2012年に発効したFTAの下で、対韓貿易赤字が倍増したとして現行協定を非難、再交渉となった。
韓米の再交渉の行方は、米国と日本の2国間交渉の試金石となる。
なお、現行韓米FTAでは、スケトウダラについて、敏感品目として過去の税率(20%-30%)が、発効後も15年間は維持されることとなっており、この取扱いが注目される。