2019年10月29日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[チリ 抗議行動と暴動が養殖サーモンを襲う]
チリの多くのサーモンの生産者は、国内不安のために水産養殖場での出荷量を減らすことを余儀なくされている。
ロシア業界紙(WEB)が伝えた。
状況が悪化すると、港や空港での水産物輸出問題に更に大きな影響を与える可能性がある。
デモ隊が道路をふさぎ、漁業従事者が現場にたどり着けないケースもある。
さらに、税関職員がストライキを始めたり、物流が複雑になると、チリのサーモン養殖はすべて麻痺する可能性があると業界の代表者は指摘している。
サーモンが海外に輸出されるサンティアゴ国際空港は、荷降作業が非常に遅く、一部のフライトはキャンセルまたは遅延されている。
加えて、多くの港が閉鎖されており、その結果、サーモンの生産者は計画を再考することを余儀なくされている。
地下鉄運賃の値上げをきっかけに繰り広げられた同国のデモは、大統領ピニェラの辞任を含む経済的・政治的要求によって拡大し、過去数十年で最大規模の暴動にまで発展、各地では略奪や放火が相次ぎ、これまでに少なくとも19名が死亡している。