2019年10月05日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国EU離脱 業界は自国海域でのEU漁船向漁獲割当終了を求める]
英国漁業界は、EU離脱後、自国海域におけるEU漁船向の漁獲割当の終了することを求めている。
スコットランド漁業者連合会代表“Elspeth Macdonald”は、現状、自国海域で生産されるべき水棲生物資源の60%をEU漁船が漁獲しているとして、共通漁業政策に基づく漁獲割当配分の不合理な不均衡を指摘、これを終了させ、英国沿岸海域の主権回復を要求した。
EU漁船は毎日、自由に英国海域に入域し、年間生産量の80%を漁獲しているが、英国漁船がEU海域で認められている漁獲量は、わずか11%に過ぎない。
“Elspeth Macdonald”は、英国首相”Boris Johnson”の提案をEU本部が拒否し、2019年10月31日”No-deal Brexit”「合意なき離脱」をする時、それは、英国が国際法に基づくEEZ(排他的経済水域)の沿岸国になることを意味すると語り、これを期待していることを表明した。