2021年05月23日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ラブロフ 北極評議会で北極海公海部IUU漁業防止協定の発効の必要性を指摘]
ロシア外相ラブロフは、2021年5月20日開催された同国や米国など8カ国で構成される北極評議会閣僚会議において、3年前に署名された北極海中央部公海でのIUU漁業防止協定の発効の必要性を指摘した。
今回の閣僚会議において同評議会議長国が、アイスランドから、次の2年間、ロシアに引き渡されることが確認された。
このほか、ロイターによるとラブロフは、同評議会の演説において、北極圏での緊張の高まりを背景に、軍のハイレベル会合の再開を呼び掛け、ノルウェーのロシア国境近くへの外国軍部隊派遣に懸念を示したとされる。
温暖化で北極圏でも船舶の航行や漁業、資源掘削が可能になっており、ロシアが軍事的プレゼンスを高めているほか、米国も海軍演習を活発化させている。
米国務長官ブリンケンは、2日前の18日、ロシアの北極圏での行動を「不当な海洋権益を主張している」と批判していた。