2021年05月12日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[”またがり資源ニシン”テルペニア湾沿岸への大量来遊 サハリン・北海道系群]
2021年5月11日、北海道オホーツク海域に接続する東サハリンのテルペニア湾(多来加湾)マカロフ(知取町:48°N)地区沿岸にニシンが大量に寄り、一部が打ちあがった。
環境保護団体“Экологической вахты Сахалина”(エコロギチェスコイ・ヴァフテ・サハリナ:サハリン環境ウォッチ)の観測により、その規模は海岸4km、幅500mだったとし、サハリン・北海道系群(報告担当者 原口聖二:テルぺニア系群とは仕分けしていない)の産卵行動によるもので、当該資源が強い回復傾向にあると政府系新聞ロシスカヤ・ガゼータが伝えた。
今回のような資源来遊は20世紀、定期的に発生していた。
当該資源は1950年代に急減し、動向を捕捉することさえ困難となったが、資源回復の兆候が、3年ほど前から確認されていた。