2021年05月14日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[またがり資源ニシン 2021年群来情報マーキング等]
2021年5月14日付北海道新聞は、同9日、羅臼でニシンの“群来”が確認されたと伝えた。
全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・サハリン支部サフニロは、日本EEZとまたがり資源となるサハリン・北海道系群ニシンの増加に注目をしている。
同支部は、サハリン南西部沖合で当該資源を調査した結果、2010年代半ばから、この傾向を確認している。
また、ニシン資源増加は、同支部掌理海域となるテルペニヤ湾、南クリールでも確認されているほか、デカストリ系群においても同様の傾向となっている。
2021年春季の北海道から隣接するサハリンまでのニシンの群来に関する情報をマーキングすると別図のとおりとなる。
同年4月からはアニワ湾でロシア漁業者による本格的なニシン(巾着網)操業が展開された。
2021年の当該資源の北海道接続ロシア海域のTACと漁獲勧告設定は別表のとおりとなっている。