ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア漁業ニュースヘッドライン 2021年06月  http://kisenren.com

2021-06-10 11:16:22 | 日記

                 2021年06月10日

ユーザー  各位

 

拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、第30回ロシア・韓国漁業委員会が2021年4月27日-29日、通信を利用して開催され、交渉が妥結、本年の韓国漁船のためのロシアEEZでの漁獲割当は4万1,260トンで、前年比マイナス5,440トンとなりました。韓国業界は、新型コロナウイルス(CV19)拡散防止対策、近年の低調な漁獲実績等を考慮し、本年の漁獲割当を消化可能なレヴェルまで下げることを要望していたと伝えられています。また、ロシア側が、スケトウダラ漁船への通訳の乗船、イカ釣り漁船への電子検量機器の設備等の義務付けを要求したものの、CV19による韓国業界の困窮等を考慮し、今回は適用を猶予することで合意されたとのことです。

 今月号においては、このロシアと韓国の漁業委員会の関連情報を集約し、TopNews としてご報告申し上げます。

 なお、2021年4月23日、ロシア漁業庁長官シェスタコフは、ロシア漁業に求められているものが、引き続き、漁船団の更新、水産加工能力の強化等であり、第2弾の”投資クオータ”の関連法案採択に向けて取り組んでいくと表明しました。これら漁業政策等に関する情報もあわせてお知らせ申し上げます。

                                                  敬具

 (国際漁業対策事業部;原口聖二)

 

TopNews 第30回ロ韓漁業委員会合意内容

・ロシア漁業庁 第30回ロ韓漁業員会の完了を発表(第30回ロ韓漁業委員会関連外3件)

・スケトウダラ資源 個体重量情報管理の提言に関する課題等(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外23件)

・カニ漁獲割当オークション 経済的圧迫をインデクスが示している(カニ漁獲割当配分問題関連外3件)

・ロシア業界が“投資クオータ”の第2弾のあり方を提案する(投資クオータ関連外1件)

・東サハリン海域スケトウダラ操業 科学OBリポート(ロシア漁業者スケトウダラ・マダラ・ニシン操業関連外6件)

・またがり資源ニシン 2021年群来情報マーキング等(またがり資源ニシン サハリン・北海道系群関連外3件)

・ロシア漁業者による今漁期漁獲量が164万トンとなる(ロシア漁業者底魚等操業関連外1件)

・道さけます増協 道定置協会 北洋開発協会 さけます操業情報交換会合開催(太平洋サケマス操業関連外6件)

・ロシア国内造船認証 スコアリング・システムを導入(その他ロシア漁業関連情報等外11件)

・日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況(韓国漁業関連外2件)

・韓国市場 続く冷凍スケトウダラ輸入減少(韓国スケトウダラ市場価格モニター3件)

・英国 ノルウェーとの漁獲割当配分交渉決裂(ポスト英国EU離脱関連外2件)

 

計77オリジナル報告

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ロシア農相 2021年漁期 太平洋サケマス操業会議を開催  

2021-06-10 09:39:04 | 日記

 

2021年06月10日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ロシア農相 2021年漁期 太平洋サケマス操業会議を開催]

2021年6月9日、ロシア農業大臣パトルシェフは、スケトウダラ操業に並びロシア漁業にとって最も重要な太平洋サケマス操業の専門会議を開催した。

行政、業界団体、科学研究機関の代表者らが参加した。

パトルシェフは、今漁期をむかえるにあたり、違法行為の摘発と防止、新型コロナウイルス感染予防措置の遵守、漁業庁、業界団体、法執行機関、そして一般市民との行動調整を管理することの必要性のほか、極東地方での輸送・物流インフラ機能の合理的利用、国内の中央部、西部への製品供給のための北極海航路の強化が重要であることを指摘した。

ロシア漁業庁長官シェスタコフは、本格的に開始される太平洋サケマス操業の準備状況を報告した。

また、今漁期、6月1日から一部操業は開始されており、カムチャツカ地方で約200トンが漁獲され、ベニザケの産卵場が十分に満たされている旨のリポートを科学研究機関から受けていることを加えた。

当該操業は 同日からカムチャツカ地方、チュコトカ自治区、沿海地方で開始されており、マガダン州とサハリン州では6月中旬、ハバロフスク地方については8月20日から開始される計画となっている。

今漁期の太平洋サケマス漁獲量は46万トンと勧告されている。

合理的な操業により最大限の漁獲量を達成することを目的に、ロシア漁業庁は、このための”漁業戦略”を設定しており、すべての極東地方の構成組織に対して承認をとっている。

シェスタコフは、産業への科学的支援についても言及、太平洋サケマスのため、科学的研究組織への追加予算配分を確保したことを報告し、来遊予想の強化すること、また、国家予算による増殖事業として3億500万尾の稚魚放流を計画していることを加えた。

ロシア漁業庁は伝統的、太平洋サケマスの操業期間、毎週、定期的に操業本部会議を極東各地方と結んで開催している。

 

 

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