2021年06月29日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロ中首脳会談 ロシアと中国は貿易関係を発展させる準備ができている]
ロシア大統領プーチンは、昨日2021年6月28日、通信を利用して中国国家主席習近平と首脳会談を行った。
両首脳は2001年に20年の期限で締結された、“ロ中善隣友好協力条約”を延長することで合意、二国間のパートナーシップの現状と見通しを評価した。
特に会談では、新型コロナウイルス(CV19)感染症パンデミック下における貿易の確保に焦点が合わせられた。
プーチンは、2001年以降、相互貿易額が14倍に増加したと語り、世界的な金融危機とCV19下にもかかわらず、それが成長していることを指摘した。
ロシアからの水産物輸出は技術的問題で鈍化しているものの、貿易全体は前向きな傾向となっており、1月-4月の成長率は22%を超えている。
共同声明では、ロシアが安定して繁栄している中国に関心があり、中国は強力で成功したロシアに関心がある旨が盛り込まれた。
なお、このほか、今回の会談で、双方は、国境を越えた水域の合理的な利用と保護、生物多様性の保全等に関する情報交換等にも合意した。