2021年06月10日
リポート:北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況 2021年5月28日]
韓国漁船による自国EEZでの管理年度漁期開始の2020年7月1日から2021年5月28日までのスルメイカの漁獲量は、3万760トンで、前年度同期の約15%減、TAC設定8万9,000トンに対する開発率は35%となっている。
また、2018年度漁期に試験的にTAC設定が導入され、2019年から正式枠となり、通期で1万1,000トンを生産して動向が注目された二艘引き西海トロールの生産は、これまで7,160トンで前年同期の65%にとどまっているものの、全体の漁獲の約1/4の生産を行い、一定のプレゼンスを維持している。
一方、主要漁業の沖合イカ釣は1万2,000トンで前年同期を10%下回っている。
なお、資源回復を目的に、今年2021年1月1日から、近海網漁船にもイカのTAC管理が導入されている。
2021年1月から同年6月末までの当該数量が自治体管理枠として、保留枠も含め3,148トンが設定され、1,000トンの漁獲データが報告されている。