2021年11月26日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況(11月12日)]
“二艘引き西海トロール 1万2,440トン 引き続き韓国イカ漁業を牽引“
韓国漁船による自国EEZでの2021年度漁期(管理期間2021年7月-2022年6月)の2021年7月1日から同年11月12日までのスルメイカの漁獲量は、3万7,550トン、前年度同期の216%で、TAC設定8万3,830トンに対する開発率が45%となっている。
科学研究機関の勧告により、各漁業種の内、唯一、TACを拡大させた二艘引き西海トロールは1万2,440トンを漁獲して、当初枠を全量開発、留保枠の利用に入っており、双方合算枠1万3,650トンに対する開発率も既に91%に達している。
また、当該操業は前年度同期の220%の生産となっており、全体の1/3を占めプレゼンスを発揮、今漁期、韓国イカ漁業を牽引する位置づけとなっている。
一方、主要漁業の沖合イカ釣りは、8,860トンとなり、前年同期の130%の生産となっている。
前年度漁期となる今年2021年1月1日から、資源管理を目的に近海網漁船にもイカのTAC管理が導入されている。
近海網漁業は、新年度漁期開始から報告日までに、3,440トンを漁獲、当初枠のTAC開発率は90%の状態となっており、留保枠の利用に及ぶ可能性のある進捗となっている。
なお、2021年11月16日、韓国ソウル行政裁判所で、漁業者132名が、韓国海洋水産部長官、慶南道知事、全南道知事、そして済州島知事を相手取り起こした“近海網スルメイカ総許容漁獲量(TAC)適用告示などの取り消し”を求める行政訴訟が開始され、第1回目の口頭弁論が行われている。