2022年05月10日
ユーザー 各位
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、2022年2月24日に開始されたロシアの軍事行動による一連の制裁措置が発表される中、ロシア漁業庁長官シェスタコフは、ロシア漁業にとって水産物製品の輸出機会の拡大が現在の最重要課題だと指摘しました。加えてシェスタコフは、国内市場への製品供給が優先事項であることに変わりはないが、国内需要を上回る製品は輸出する必要があり、貿易収入を得ることは非常に重要で、このために、相手国を拡大しなければならないと言及しました。
また、その後、ロシア中央銀行も、大統領命令による特別経済措置に基づく産業支援として、外国為替差益を、漁業分野にもかかわる対外貿易契約履行に関する経費、支払いの控除に振り向けると発表しました。
今月号においては、輸出志向型産業の典型と言えるロシア漁業の制裁措置への対応を集約し、TopNews としてご報告申し上げます。
なお、ロシア漁業者は、世界で最も大規模な漁業となる春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業、所謂“Aシーズン”を成功裏に4月10日完了しました。これらの操業スタッツ等もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)
TopNews ロシア漁業 水産物輸出が現在の最重要課題
・ロシア中銀 外国為替差益 漁業分野に関連する産業支援に振り向ける(ウクライナ侵攻問題関連外18件)
・第30回ロ中漁業委員会が開催される(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外9件)
・ヴァルペ 財政安定化支援措置を提案(“投資クオータ”/漁獲割当オークション関連外3件)
・ロシア漁業者漁獲量 156万7,400トンとなる(ロシア漁業生産/貿易動向関連外2件)
・ロシア春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業概況(“Aシーズン”関連5件)
・オホーツク海北部海域春季ニシン操業概況(ロシア漁業者スケトウダラ・ニシン等操業関連外14件)
・今漁期太平洋サケマス漁獲勧告案が採択される(太平洋サケマス操業関連外3件)
・バレンツ海カペリン操業概況(バレンツ海カペリン操業関連2件)
・米国スケトウダラ“Aシーズン”魚体大きくフィレを増産(その他ロシア漁業関連情報等外5件)
・韓国冷凍スケトウダラ市場動向 2022年4月(韓国スケトウダラ市場関連外1件)
・日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況(韓国漁業関連)
計69オリジナル報告
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