2022年05月15日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[韓国 ロシアEEZスケトウダラ操業は有償料を支払えず操業実現不透明]
韓国のトロール漁船による政府間協定に基づくスケトウダラ操業は、毎年、漁獲割当が2万トン-3万トン確保されてきたが、今年2022年は、ウクライナの状況に関する制裁措置で、ロシア政府に有償料を支払う送金ルートがなく、実現が不透明な状況が続いている。
当該操業は毎年5月中旬からベーリング海で展開されてきた。
韓国海洋水産部は、早期解決に向けて交渉を継続していると明らかにしている。
操業条件は認められているが、必要な有償料の送金対応がまだ確定されていない。
なお、ロシア漁業庁は、2022年2月8日から同11日までの間、通信を利用して第31回ロ韓漁業委員会が開催され、これを終えたと発表しているが、同年のロシアEEZにおける韓国漁船の漁獲割当、操業条件等に関する言及は当該発表に含まれておらず、韓国側からもかかる情報は確認されていない。