2024年02月07日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[期待が寄せられるアムール川起源シロザケを含めたハバロフスク地方太平洋サケマス操業]
全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・ハバロフスク支部ハバロフスク・ニロは、日本EEZに来遊するアムール川起源のシロザケを含め、今年2024年漁期、ハバロフスク地方の太平洋サケマスの漁獲量が数年ぶりに5万トンを超えるとの予想を明らかにしている。
今月2024年2月には、迎える今漁期の極東地方における地域別当該操業戦略が話し合われる予定となっている。
ハバロフスク・ニロ支部長のデニス・コチュクは、太平洋サケマス操業戦略が計画通り準備されていると語り、ハバロフスク地方の当初漁獲量を約5万2,000トンに設定することを提案していると明らかにした。
5万トンを超えるのは数年ぶりであり、この2年間、漁獲実績は3万トンを超えていない。
一昨年2022年には3万3,600トン、昨年2023年は2万8,000トンだった。
コチュクは、カラフトマスの生産的な年級群が確保されると言及、これは2016年以来で、当該資源の集約された来遊を予想しており、アムール川での遡上行動等への期待とも関連付けられると加えた。
また、コチュクは、迎える今漁期に向けて提案されている規制措置についても語り、より詳細な議論は、ヴニロが今月2024年2月に、極東地方で開催する伝統的な会議の枠組みにおいて行われ、春に開催される極東科学操業評議会で地域戦略が決定されることになると述べた。