2024年08月02日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[洋上風力発電と漁業 日本の経験#81 漁業関係者から厳しい意見も 再エネ拡大へ洋上風力推進会議]
(2023年08月02日 TVH“テレビ北海道”様から転載)
国のGX特区指定を受け道などが事業拡大を目指す洋上風力発電。その導入を推し進める会議が、札幌で開かれました。会議には国や道、経済団体が参加しました。
道と札幌市が国の「GX金融・資産運用特区」に指定されたことを踏まえ、再生可能エネルギー拡大の切り札とされる洋上風力の導入どう加速させるかを話し合いました。漁業関係者からは、導入効果を見極めるべきだとの意見が出ました。
北海道機船漁業協同組合連合会の原口聖二常務理事は「大型の風力発電をつくることで本当に二酸化炭素が削減されるのか、クリーンエネルギーの付加金(再エネ賦課金)頼みの事業にわれわれ(漁業関係者)が付き合わされるメリットがあるのか不信感が募っている」 と意見を述べました。
道内では現在石狩市沖など5つの区域が、洋上風力発電の検討ができる「有望区域」になっています。 また、松前沖の区域の地元協議会は、先月31日、国が事業者の公募を進める「促進区域」への指定に合意しています。