ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

またがり資源スルメイカ 日本・韓国・ロシアEEZ  TAC/漁獲勧告設定推移  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-12-24 13:13:19 | 日記

2024年12月24日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[またがり資源スルメイカ 日本・韓国・ロシアEEZ  TAC/漁獲勧告設定推移]

日本国水産庁は、昨日2024年12月23日、中国、韓国、北朝鮮、そしてロシアとのまたがり資源となるスルメイカの2025年漁期(2025年4月-2026年3月)の自国EEZのTACを1万9,200トンに設定する案を採択した。

韓国は2024年漁期(2024年7月-2025年6月)が3ケ月間、重複する形で操業が展開されており、そのTAC設定は6万3,090トンで3倍以上のものとなっている。

ロシア漁業庁は、日本EEZとの“またがり資源”となるスルメイカの自国EEZにおける来年2025年(暦年:日本の漁期と9ケ月間重複)の漁獲勧告量を既に発表しており、日本海と太平洋を合わせた設定は3万2,670トンとなっている。

ロシアは、資源特性からスルメイカをTAC魚種から除外、漁獲勧告量の設定により管理している。

2021年-2025年の当該“またがり資源”の日本EEZ、韓国EEZのTACと、ロシアEEZの漁獲勧告のそれぞれの設定比較は別表、別図のとおりとなる。

 

またがり資源スルメイカ 日本・韓国・ロシアEEZ  TAC/漁獲勧告設定推移(単位:トン)

TAC・漁獲勧告/年

2021

2022

2023

2024

2025

日本TAC(2025年案)

57,000

79,200

79,200

79,200

19,200

日本TAC(2024年当初設定)

 

 

 

29,000

 

韓国TAC

83,834

85,590

61,900

63,091

 

ロシア・日本海漁獲勧告

40,798

40,938

52,939

33,991

20,515

ロシア・太平洋漁獲勧告

20,151

20,151

17,998

12,151

12,153

ロシア極東海域漁獲勧告

60,949

61,089

70,937

46,142

32,668

作成:北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

 

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ロシア 投資目的漁獲割当義務付け漁船建造プロジェクト履行義務期限 更に延長へ  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-12-24 11:32:23 | 日記

2024年12月24日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア 投資目的漁獲割当義務付け漁船建造プロジェクト履行義務期限 更に延長へ]

ロシア農業省は、投資目的漁獲割当(“投資クオータ”+カニ漁獲割当オークション)に基づく漁船建造プロジェクトの実施期限の延長に関する決議案を提出した。

同国政府は2022年5月、当該履行義務期限を6年から8年に延長していたが、今回、更に12年とする提案がなされた。

今年2024年10月までに第1弾の当該プロジェクトにおいて30隻が建造され、年末までに、新たに6隻が竣工・引き渡しが行われる予定となっている。

第2弾のカニ漁獲割当オークションの結果に基づくプロジェクトも開始されている。

しかし“投資クオータ”を含めた第1弾では100隻を超える漁船建造が計画されており、この遅れの問題が存在している。

ロシア副首相パトルシェフは、既存の20件の契約期間が今年2024年10月30日に期限切れとなることから、関係省庁に対し、契約の終了、期限延長、造船所の変更契約等の決定案を迅速に策定することを求め、加えて、造船業界への資金をタイムリーに提供するための対応を先に指示していた。

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