寡占化が進むロシア極東漁業 ３７０万トンの１/３を２０隻で生産 リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

２０２５年０１月２１日

リポート　北海道機船漁業協同組合連合会　原口聖二

[寡占化が進むロシア極東漁業　３７０万トンの１/３を２０隻で生産]

昨年２０２４年、ロシアの漁獲量は４８８万トンを超え、この内３７０万トンを極東海域が占めた。

さらにスケトウダラ、ニシン、イワシ・サバ等を中心に、極東海域の漁獲の約１/３を次の上位２０隻が占め、寡占化の進捗を指し示す結果となった。

報告担当者（原口聖二）は、投資目的漁獲割当の導入とM&Aが背景にあることを指摘する。

上位２０隻の漁船タイプ、船名、年間漁獲量、船主等の情報は次のとおりとなっている。

①MRKT“ピョトル・ペルヴィ”（МРКТ «Петр 1»） 93,540.6トン

 シグマ・マリン・.テクノロジー«Сигма Марин Технолоджи» 社

②MRKT“エロフェイ”（МРКТ «Ерофей»） 84, 671.5 トン

シグマ・マリン・.テクノロジー«Сигма Марин Технолоджи» 社

③MRKT“セルゲイ・ボチカリョフ”（МРКТ «Сергей Бочкарев»） 81, 011.4 トン

シグマ・マリン・.テクノロジー«Сигма Марин Технолоджи» 社

④BMRT“カピタン・カイゼル”（БМРТ «Капитан Кайзер»） 70, 764.9 トン

ノレボ «Норебо»社

⑤MRKT“ボリス・トロフィメンコ”（МРКТ «Борис Трофименко»） 67, 175.8トン

ノレボ «Норебо»社

⑥BMRT“メカニック・コフトゥン”（БМРТ «Механик Ковтун»） 60, 987.6トン

ノレボ «Норебо»社

⑦BMRT“カピタン・ヴドヴィチェンコ”（БМРТ «Капитан Вдовиченко»） 59,698.6トン

ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ「ロシア漁業会社」«РРПК»社

⑧BMRT“ウラヂミル・リマノフ”（БМРТ «Владимир Лиманов»） 57,789.7 トン

ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ「ロシア漁業会社」«РРПК»社

⑨ST“ウラヂミル・ビリュコフ”（СТ «Владимир Бирюков»） 56,864トン

オケアン・ルイブ・フロート«Океанрыбфлот»社

⑩MRKT“ソリダルノスチ” （МРКТ«Солидарность»） 56,134.1トン

ノレボ «Норебо»社

⑪MRKT“ウラヂミル・スタルジンスキー”（МРКТ «Владимир Старжинский»） 53,963.トン

ノレボ «Норебо»社

⑫BMRT“メカニック・シゾフ”（БМРТ «Механик Сизов»） 52,217.6トン

ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ「ロシア漁業会社」«РРПК»社

⑬BMRT“メカニック・マスラク”（БМРТ «Механик Маслак»） 52,066.9トン

ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ「ロシア漁業会社」«РРПК»社

⑭ST“ゲオルギ・メシェリャコフ” （СТ«Георгий Мещеряков»）48,471.7トン

オケアン・ルイブ・フロート«Океанрыбфлот»社

⑮RKTS“カピタン・オレイニチュク”（РКТС «Капитан Олейничук»） 39,497.7トン

ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ「ロシア漁業会社」«РРПК»社

⑯RKTS“パヴェル・クタホフ”（РКТС «Павел Кутахов»） 38,509.2トン

ギドロストロイ«Гидрострой»社

⑰RTMK-S“アレクサンドル・コサリョフ”（РТМК-С «Александр Косарев»） 37,812.1トン

ギドロストロイ«Гидрострой»社

⑱BMRT“オストロフ・エトロフ”（БМРТ «Остров Итуруп»） 36,233.2 トン

ギドロストロイ«Гидрострой»社

⑲RS“ギッテ”（РС «Гитте»） 35,452トン

ギドロストロイ«Гидрострой»社

⑳RKTS“カピタン・カレスノコフ”（РКТС «Капитан Колесников»） 35,451.7トン

ギドロストロイ«Гидрострой»社