2022年08月16日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[中国 渤海/黄海 禁漁期間中 スルメイカ特別操業を許可 国益のため重要な政策]
中国威海の栄城市漁港では、スルメイカ操業の陸揚げでここ数日賑わった。
現在、渤海と黄海は禁漁期間だが、昨年2021年からスルメイカ資源の来遊が強く、中国政府は国益のために当該操業を特別に許可している。
昨日2022年8月15日、12時をもって、特別スルメイカ操業に着業した栄成市の99隻の漁船がすべて帰港を完了、各漁船は満船状態で当該漁業を成功させた。
スルメイカは1年魚で、産卵後に親魚が死亡する。
この時期は沖合スルメイカの漁獲に最適な時期であり、威海農林部は、国内で唯一の特別スルメイカ操業許可を発給、8月1日12時から同15日12時までの間の着業を認めた。
資源動向に応じた特別許可は、水棲生物資源を合理的に利用して、漁業者の収入を増やし、国民の利益に資する重要な政策に位置づけられる。
(関連情報)
2022年08月16日 日本テレビ
[東シナ海で漁解禁も…敏感な海域に“近づくな”中国当局が漁師らに指示]
台湾海峡の緊張が高まる中、中国は2022年8月16日、東シナ海での漁を解禁しました。中国当局は「敏感な海域」に近づかないよう漁師たちに指示しています。
中国は、日本時間の午後1時に沖縄県の尖閣諸島や台湾周辺を含む東シナ海での漁を解禁しました。しかし、漁師らには「政治的に敏感な海域へ行かないよう」指示しています。
漁師「(政府は)敏感海域へは行かせない。もし行ったら処罰されるよ」「台湾海峡にも行けない。(中国軍が)軍事演習をやっているから」
2016年には、200隻以上の中国漁船が尖閣諸島周辺を航行し、一部が日本の領海侵入を繰り返しました。
また、中国軍は15日、アメリカの議員団の台湾訪問への対抗措置として軍事演習を行うなど緊張が高まっていて、中国漁船の動きが注目されます。
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