ゴールデンウィークを待っていたかのように、野山の花が一斉に咲き始めた。
里よりいくらか遅いけど、集落では、れんげつつじ、しゃくなげ、花もも、八重ざくら、やまぶき、雪やなぎ、菜の花などが咲いている。
名前を知らない花も無数に咲いていて、もうじき、フジや桐の花が鮮やかな紫で彩を添えてくれる。
れんげつつじは雪の重みで、幹も枝もハイマツのように横に伸びている。
やまぶきは谷川沿いの岩場や、崖にへばり付くようにして咲いている。
あけびは桑や栗の木に絡みつくようにして、紫色の可愛い花をいっぱい付けている。
花ももは、まわりの新緑と対照的に、ひときわ鮮やかに咲き誇っている。
これから初夏にかけては、小鳥のさえずり、新緑の山々、野山の花など、山里でもっとも華やかな季節となる。