3日前に巣を見た時は、口をいっぱいに開けて餌を待っていたので、ヒナたちは元気に育っていると安心していた。
久し振りに巣を覗いてみたら、空き家になっていた。
こんな短期間に巣立つのだろうかと、一瞬不審に思ったけど、無防備な状態が長く続くのは危険なので、野鳥たちの一人立ちは早いのかもしれない。
親鳥が巣の近くで、落ち着きの無い様子で歩き回っているし、畑で日向ぼっこをしている蛇も増えてきたのも気がかりだ。
野生動物や昆虫たちの感動的な命の営みを目にする一方で、残酷なシーンを見かけることも度々ある。
自然の摂理と微妙なバランスで生態系が維持されている以上、万一ヒナたちが襲われたとしても、自然の姿として冷静に見なければならない。
それより、不条理で残酷な事件を引き起こす人間が、万物の霊長などと言うのはおこがましい限りだ。