春の遅い飛騨では、1ヶ月遅れの6月5日に端午の節句が行われる。
鯉のぼりは5月の初めから飾られているけど、菖蒲やヨモギの風呂に入る風習や、柏餅や旬の材料で作った料理で男の子の成長を祝うのは、6月5日が多いようだ。
隣の家も男の子が生まれたので、鯉のぼりが文字通り屋根より高い空で泳いでいる。
おじいさんが、山から伐り出した10m以上もある杉の丸太を庭に立て、吹流しと親子の鯉が仲良く空で舞っている。
立派な支柱と、元気よく空に舞う鯉のぼりは、初孫が生まれたおじいさんの喜びを表しているようだ。
身近にある材料と小屋掛けや祭りののぼり立てなどで培った技で、頑丈な支柱を作ってしまう器用さに驚かされる。
名古屋へ帰る助手を、駅まで送っていった時に立ち寄った観光施設には、五月人形や武者人形などが飾られていた。
6月5日まで、高山市内の商店やホテルなどに飾られ、観光客の目を楽しませてくれる。
お隣りさんや観光施設のように賑やかだった我が家も、今日からユキ(柴犬)と一緒の、静かな暮らしに戻る。