名古屋で中学の同窓会があったので出席してきた。
昭和30年卒の同期生140名と、4名の恩師も出席されて盛大に行われた。
既に鬼籍に入った人も1割を越し、音信不通や何らかの事情で出席出来ない人が増えていく中で、会に出られるのは幸せなことだと感じた。
母校を訪れたが、木造校舎は鉄筋コンクリートに建て替えられ、周囲も広い道路が縦横に走り、ビルや高層マンションに囲まれて、当時の面影は何一つ残っていなかった。
案内して頂いた教頭先生の説明によると、在校生は230名との事だったが、当時は2000名近い生徒がひしめくマンモス中学だった。
学区の町名もすべて栄、大須、錦、丸の内にまとめられてしまい、情緒のあった懐かしい町名は消えてしまったが、会話の中ではその名が盛んに飛び交っていた。
当時もオフィス街、商店街、繁華街であったが、住宅もたくさん残っていて、町も学校も活気に満ちていた。
超多感な3年間には、色々な思い出が山のようにあった筈だが、こんな機会が無い限り当時の記憶はだんだん薄れていく。
町や学校も大きく変動していたが、旧交があたためられたし、かつてのマドンナ達も良い年輪を重ねているように見受けた同窓会であった。