4日振りに、留守にしていた高山の家に戻ってきた。
新緑の季節をむかえた美濃と飛騨を結ぶ坂本峠は、緑滴るトンネルを走っているようで、爽やかな気分になった。
せせらぎ街道沿いの森は、冬の名残で冴えない灰白色だったが、数日の間に瑞々しい萌黄色に変わっていた。
お昼頃家に着いたが、まわりの山も鮮やかな新緑に変わり、一回り大きく盛り上がっているように見えた。
庭も地面が見えないほどに雑草に覆われ、わずか数日の間に季節が大きく進んでいた。
水を張っておいた田から水が抜けたり蒸発して、表面が干割れして硬くなっていた。
水を張ってみたが、干割れはそのまま残り表面も軟らかくならない。
この状態で田植えは出来ないので、もう一度やり直しをした方が良いと言われた。
仕切り直しばかりで嫌になるが、自分の都合でこうなったのだからしょうがない。
ポットで育てていたトウモロコシと枝豆も、日照りで弱っていたが水遣りで何とか勢いを取り戻した。
毎度のことだが、仕込みの時期に遊び呆けていると、直ぐにしっぺ返しをされてしまう。