名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

田植えの風景

2009年05月15日 | セカンドルーム

 

苗代の苗も育ち、このあたりの農家では田植えが始まった。
どこの家も田植え機を使うようになったので、田植えの時間も労力もずいぶん削減された。
昔は家族総出で、猫の手を借りながらやっていたが、今は機械の力で効率よく仕上げている。
機種は歩行型の2条植えから、乗用型の10条植えまで、値段も数十万円から数百万円と色々ある。
山里でも田植えの賑やかさは無く、機械を操る人以外に人影はあまり見かけない。

 
何ヶ所も田を持っている近所の老夫婦は、乗用型4条植え機を使って次々と手際よく植えていく。
おばあさんが苗箱の補給をしたり、田植え機が畦を越えて隣の田へ移動する時に、前が跳ね上がらないように重石代わりになったりと、二人三脚でかいがいしく手伝っている。
ここに住み始めた頃は、手植えをする姿を見かけたこともあったが、この集落で昔ながらの米作りをする人はいなくなってしまった。
米作りの主役はお年寄りばかりで、新しい農業機械を導入する余力と知識がある人以外は、体力の衰えと共に耕作を放棄してしまう。


今日も肌寒いい1日だったが、日が暮れるまで田植え機のエンジン音が響いていた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする