太平洋側が晴れても、飛騨の山間部は曇ることが多い。
今日も日差しは無く、青空も見ることは無かった。
朝から作業場で、椅子と額縁の製作に取り掛かったが、手がかじかむほどの寒さは無かった。
午前中に木取りが終わり、それを組むために、午後は部材の凹凸加工をした。
部材の先端をほぞ取り機で、4面を切り落として凸部を作る。
相手の部材を角のみ盤でほぞ穴を掘って、凹部を作る。
いずれの作業も、おが屑や切り屑が飛び散るし、塗装は引火性の強いシンナーを使うので、作業場では暖房器具が使えない。
今日は終日作業場で仕事が出来たが、もっと寒くなると長時間の仕事が難しくなる。
椅子の仮組みとフレームの部材が完成した午後になっても、気温は上がらず朝のままだった。
夕方の散歩は、朝より風が冷たく枯れすすきが風に揺れて、寒気の訪れを告げているようだった。