名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

日影平の森の風景

2010年12月07日 | セカンドルーム

 

昨日訪れた日影平は、乗鞍岳の西麓に広がる高原で、牛の放牧場やスキー場、キャンプ場などがあり、「乗鞍青少年交流の家」はスキーやオリエンテーリングで利用する人が多い。
近くには丸黒山や日影平山、牛首山、六方山など分水嶺の山々が、宮峠から位山方面へと連なっている。
一帯は深い森が広がり険しい谷を刻み、山麓には小集落が点在している。
季節ごとに表情を変える景観に惹かれて、度々訪れているが、冬枯れの森は明るくて、空も眺望も広がり、飛び切り静かである。


岩井牧場は、すでに牛も下牧して、なだらかな斜面に朝日が照り返して、とてもまぶしかった。


丘の上から西の方を見ると、雲海の下で眠る高山盆地の向こうに、白山連峰が連なっていた。


日影峠への小道は雪も少なく、登山靴だけで歩けるし、足の短いユキも、お腹の浮力を使わないで登っていく。


森の中は、まだ熊笹が露出しているので、歩き回ることは出来なかった。
ここも間もなく深い雪に覆われて、スノーシューで森の中へ分け入ることが出来る。

峠から御岳の眺望を楽しみ、カラマツ林を抜けて山頂に向かった。


日影平山(1.600m)山頂は、カモシカやウサギの足跡が入り乱れていたが、人の足跡は見かけなかった。

 槍ヶ岳

 穂高岳


深く切れ込んだ岩井谷の先に、槍穂高など北アルプスの大パノラマを楽しむことが出来た。

峠まで下り、御岳展望台からカブト山へ行く途中の藪で、黒い物体が動いたので、一瞬熊かと思って足がすくんだ。
よく見たら、夏毛の残る大きなカモシカだったので、一安心して写真を撮らせてもらった。

カメラ目線でポーズを取った後、ゆっくりと森へ入っていった。

 


青少年交流の家の近くに戻ってきたら、北西の風が強くなり筋雲が流れ始めて、天候の変化を告げ始めた。
やや雪不足の犬連れトレッキングであったが、木漏れ日が暖かく、風も穏やかな冬枯れの森は、動物の息遣い以外に何も聞こえない静けさだった。

 

コメント (4)
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