今日の天気は曇り時々晴れで、みぞれが雨に変わったり、突然灰色の雲が流れ込んで雪になるという変化の多い一日だった。
それほどひどい降りようでなかったので、昨日の続きの山仕事をすることにした。
玉切りした薪材を、手押し車に乗せて作業場へ運び、切り落とした枝も置き場まで運び終えたところで、もう1本杉を切ることにした。
太陽を遮る畑の南側の杉は全部切りたいところだが、使う目的がないまま切り倒すのも忍びないので、大きく影を作る木を選んで間引きしている。
足場が悪く危険も伴うので、ヘルメットをかぶりスパイク付きの安全地下足袋で身を固めて仕事をする。
切り倒したい方向に受け口を切り、反対側からチェンソーで追い口を切っていく。
今日は上空を風が舞っていたので、念のためにロープを張って切ることにした。
ロープは高い位置に張るほど倒しやすいので、はしごが届かない分は、昔覚えた木登りが役に立つ。
無事畑側へ倒し、枝を払い玉切りをして、今日の作業を終えた。
近所のおじいさんも田んぼの脇の杉を伐採していた。
40年ほど前に植林した杉の木は、用材として使う時期に来ているが、需要がないので放置されていた。
枯葉や枯れ枝を田に落とし、風通しを悪くし耕作に影響が出たので切ることにしたとのことだ。
有効利用されないままに切り倒されたり、荒れ果てた植林地は、このあたりでもよく見かける。
誤った林野行政の犠牲になった杉も可哀想だが、数十年先の成果を夢見た人たちの苦労を無にしたことはもっと罪深い。