昨日までの晴天と打って変わって、今朝は雲が低く垂れ込め今にも雨が降りそうな天気になった。
いつもの年なら、コートを羽織って散歩に出かけるところだが、今朝は暖かくてそんな必要は無かった。
名古屋では、早朝も夜も人や車の絶えることは無いが、ここの散歩コースで人に会うことはめったに無い。
向こう三軒両隣と言われるが、向かいに点在する3軒は空き家で、おじいさんが一人暮らししている左隣は殆ど会うことは無く、右手の奥には家が無い。
過疎化が進む中で、空き家予備軍は他にもあり、若い人や高齢者が安心して住める環境作りが急がれる。
行政も人口を増やすため、都会からの移住者受け入れ事業や、安心して子供を産み育てる環境の整備などに取り組んでいる。
ここに住むようになってからも、上下水道や光ケーブルの敷設、コミュニティバスの運行など、基盤整備も進んで住み易くなった。
その一方で、唯一の教育機関の小学校の存廃の議論が起こり、幼稚園も保育園も無く、中学以降は町へ通学することになり、子供も父兄も負担は大きい。
高校卒業後は、進学や就職のため地元を離れる人が多く、仕事の無い故郷へ再び戻ってくる人は少ない。
自然が豊かで安全に暮らせる山里も、教育や医療、仕事の問題が解決されない限り、若い人や高齢者にとって住み易い環境とはいえない。