正月3日目の名古屋は、穏やかな日よりだ。
ユキも日向ぼっこを楽しんでいるが、花壇を掘り返したり草花の上で寝そべっているので、いつもおかあさんに叱られる。
山里育ちなので、コンクリートの上より、土や草の感触が馴染めるようだ。
ユキに留守番を頼んで、今日も全員で外出することにした。
孫娘とパパは名駅のヤマダ電機LABI名古屋へ、おかあさんと娘は栄へ買い物に出かけた。
どちらのコースも混雑していそうだし、品選びに付き合っても役に立ちそうに無いので、今日は一人で行動することにした。
まず丸善で五木寛之の「下山の思想」、佐藤眞一の「ご老人は謎だらけ」、古賀茂明の「官僚の責任」を買った。
「今こそ実り多い下山を思い描くべきではないか・・・」に惹かれ、「わけのわからないご老人の行動には、理由(わけ)がある」のキャッチに、官僚を辞めた人の政官批判は正論か遠吠えかに興味が湧いて、平積みの中から選んだ。
いずれも軽く読めそうなので、正月休みも退屈しないで過ごせそうだ。
昼にホテルで落ち合って、ランチビュッフェへ行ったら、必勝の鉢巻をした小学生の一団がレストランの1室で昼食を取っていた。
暮れから正月返上で合宿勉強をしている子供たちのの姿は、テレビなどでよく見かけるが、本物を見るのは初めてだ。
遊びたい盛りの小学生が、ホテルに籠もって朝から晩まで勉強漬けの正月は、子供の頃を振り返っても想像すら出来ない。
今朝の散歩で、見てはいけないものにも出遭ってしまった。
堀川の川面を、半ば沈んで流れていく様子は、見慣れた風景とは明らかに違っていた。
パパが携帯で警察へ通報したところ、パトカーや捜査車両、レスキュー車などが続々とやってきた。
規制ロープが張られる中で、警察官に住所氏名や、その時の状況など事情聴取が終わって、孫とユキ(柴犬)を連れて家に戻った。
第一通報者のパパだけは、警察の調書作成に協力したあと、朝食前の腹ペコ状態で帰ってきた。
新年早々、思いがけないハプニングに出遭ってしまったが、警察に協力したのだから良しとしなければならない。
今日は正月早々から、珍しい光景に2度も出遭ってしまった。