名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

飛騨の雪またじ

2012年01月06日 | セカンドルーム

 

今日は小寒で、本格的な寒さをむかえる頃と言われているが、既に寒さは本物だ。


終日雪が降ったり止んだりで、使わない部屋の窓の結晶が、夕方まで消えなかった
雪が降った後は、どこの家も朝の日課は「雪またじ」ではじまる。
「またじ」とは飛騨の方言で後片付けのことで、「雪またじ」は「除雪」のことを言う。


今朝も7時頃には除雪車が雪をかいていった。


除雪車が路面の雪をかき取った後は、青光りしてスケートリンクのように滑らかで、油断すると滑ってしまう。
道路から玄関までの通路や、車庫から道路までの雪かきは、スノーダンプやシャベルを使って行う。


除雪場所が広い家は、仕事の速い小型の除雪機を使う人も増えてきた。


屋根の雪もかなり重くなったので、雪下ろしをする家も見かける様になった。
近所のお年寄りも降りしきる雪の中で、手馴れた様子で屋根の雪を下ろしていた。

雪下ろしに使う道具はいろいろあるが、体力に合わせて使い分けている。
いずれにしても人力が頼りなので、広い屋根の雪を下ろすのは重労働で危険も伴う。
毎年怪我人が出るので命綱を付けたり、複数でやるように市は指導しているが、慣れた人たちは自分流でやっている。

消防団員の人たちも、雪に埋まった消火栓を掘り起こして点検し、万一に備えている。
高山市も「雪降る町の助け合い」をスローガンに、相互扶助の雪またじを呼びかけている。
限られた予算の中で対応しているが、すべての要望に応えるのは難しいようだ。
支え合い助け合ってきた飛騨ならではの「ゆい」の風習も薄くなり、有料の雪またじ業者や、雪下ろしボランティアに頼らざるが得ない人が増えていく。

コメント (2)
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