朝から雪が降ったり止んだりの寒い一日だった。
冬型の気圧配置が緩むことなく、しばらく居座るようだ。
朝の散歩は身を切られるような冷たさで、ユキも久しぶりの雪上散歩に震えていた。
雪が好きなユキも、途中でしり込みしたり、座り込んだりして盛んに家に帰りたがる。
持ち前の環境順応性が少し鈍ってきたようだ。
家に戻ってきたら、再び雪が激しく降ってきた。
気温が低いため、さらさらの雪は体に付いても払えばすぐに落ちる。
ユキも盛んに体をぶるぶるして雪を払っている。
日本海側は湿気を含んだ重い雪が降るが、高い山を越して飛騨に届く雪はサラサラで軽い。
雪害が少ないのは、雪質によるのだろうか。
午後は雪が小止みになったので、家並みのあるほうを歩いてきた。
相変わらずの静けさで、人の気配も無く眠ったようだ。
夕方近くになって、静寂を破って除雪車が雪をかいていった。
今夜も雪が降るようで、しばらくはいたちごっこが続きそうだ。