今朝は稲の葉や茎に付くドロオイムシを、竹箒を使って払い落とした。
去年に比べればそれほど多くはないが、一部の稲が白く変色している。
ドロオイムシは高冷地の田に発生する害虫で、稲の養分を吸い取り生育に悪影響を及ぼす。
擬態上手の幼虫は、体中に糞を塗りつけて泥粒に変身して天敵から逃れている。
糞を纏った幼虫は食欲旺盛で、瞬く間に茎や葉を点々と食い荒らしていく。
糞の鎧を剥がすと、2ミリほどのウジが入っている。
十分に栄養を蓄えたウジは、繭つくりを始める。
真っ白な繭が田んぼの中で散見され、その中には茶色のサナギが入っていた。
5~6ミリほどの成虫もいたが、幼虫ほど稲に被害を与えないと言われている。
田んぼで泳ぎまわっていたお玉じゃくしは蛙になり、蛙の卵塊を食べていたイモリはミミズをくわえて泳いでいた。
先週までは見かけなかったトンボやバッタの数も急に増えてきた。
田んぼではあまり見かけないサワガニまでが、獲物を狙って潜んでいた。
農薬を使わない田んぼには、いろいろな生き物が棲みついている。