8月第一日曜日は、集落の一斉草刈日になっている。
午前8時に公民館に集合して、役員から持ち場の指示や、怪我や熱中症に対する諸注意の後草刈が始まった。
参加人数は年々少なくなっていくが、神社やお旅所、河川や水路周り、道路沿いなど刈る場所は増えていく。
道路沿いの耕作放棄地は、日ごろ草刈をしないので、水路を雑草が覆い蔦が道路まで伸びている。
空き家の脇も雑草や雑木が茂り、水路が隠れて見えない。
水路の枡にたまった土砂を取り除き、水量の調整が出来るようにした。
休耕田の草刈りは牛の繁殖農家などがやっていたが、牛を飼う人がいなくなり伸び放題で放置されている。
刈り草は堆肥や敷き藁に使われる貴重な農業資材であったが、今は厄介者扱いにされることが多い。
田畑や家を残したまま町へ引っ越した人たちの負担を、集落の人たちがかぶっている。
元気なおじいさんやおばあさんたちが、重い草刈機を操って巧みに刈っているが、数年先の保障は何もない。
これ以上空き家や耕作放棄地が増えれば、残された人たちだけで集落が維持できるか不安を感じる。