ここ数日は夜に降った雨が朝には止んで、昼間は強い陽射しが戻ってくる天気の繰り返しである。
今日も同じパターンで、朝霧が消えたら快晴の暑い日になった。
午後遅くには遠雷が聞こえてきたので、散歩を切り上げて急いで家に帰ると同時に、近くで雷鳴が轟き雨が降ってきた。
季節の変わり目を告げる雷なのか、急に気温も下がり風が冷たく感じる。
周りの風景も夏と秋が同居をしていて、蓮の花や睡蓮が咲く側で、すすきが涼風に揺れている。
朝夕は草むらから虫の音が聞こえてくるが、まだ蝉も賑やかに鳴いている。
今朝は成虫になって間もないクワガタが、玄関の壁に止まっていた。
お盆過ぎに親になっても、相手を見つけられずに命が尽きるだろう。
夏野菜のトマトやキュウリ、トウモロコシは終期を迎え、葉も茎も枯れ始めてきた。
近所の老夫婦が、夏野菜の取り入れの終わった畑に、人参の種を蒔いていた。
木型で等間隔の溝を掘り、そこへ種を蒔いて雨で流されないように押し下駄で踏んでいく。
日当たりの良い山すその畑は、雪が降るまでに収穫が出来るが、わが菜園は山の陰になるので、秋・冬野菜は作れない。
日中の残暑は厳しいが、確実に季節は進んでいるようだ。