名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

スズメバチの不思議な習性

2012年10月04日 | セカンドルーム

 

わが家は毎年スズメバチが、軒下や天井裏に巣を作る。
今年も軒下に巣を作り始めたが、途中で営巣活動を止めてしまった。
バレーボールほどの大きさになっていたので、作り続ければ一抱えほどになり、数百匹の働き蜂が出入りしたことだろう。

スズメバチが途中で巣を放棄することはよくある事で、ハチのいなくなった小ぶりな巣はあちこちで見かける。
女王蜂が野鳥に襲われたのか、西日の射す場所だったので、夏の暑さに耐え切れなくて引越しをしたのかもしれない。
スズメバチは攻撃的で危険だと言われているが、何度も同じ屋根の下で過ごしてきたが、一方的に襲われたことは一度も無い。


毎日通る土間の天井に巣を作ったときも、至近距離を飛び交っていたが何事も無かった。
押入れの天井に巣を作ったときに、部屋に迷い込んだスズメバチを無意識に払った瞬間に手の甲を刺されたことがある。
手がグローブのように腫れあがり痛い思いをしたが、これは突発的な出来事で、お互いに不用意に刺激しなければ危険は無いと思っている。
通学路や公共機関など、多数の人が出入りして危険が予測される場所ならともかく、見つけ次第すべてを駆除すれば生態系が損なわれてしまう。


スズメバチは不思議な習性があって、今頃の時期になると幼虫を巣から落とすようになる。
秋が深まり餌が少なくなると全部の子供が育てられないので、間引きをするのだといわれている。
一匹の女王蜂候補が巣から出て越冬場所へ移った後は、冬を前に働き蜂や雄蜂は死に絶えて、立派な巣は再び使われることは無い。
ひと夏を働き続けたハチたちの営みに、秋でなくても哀れを感じる。

コメント (6)
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