十二ヶ岳は高山市丹生川町の中央部に聳える独立峰で、眺望の良いことで知られている。
登山口へ続く林道の紅葉はちょうど見ごろで、真っ青な空に映えてきれいだった。
高山方面を見下ろすと、未だ雲海の下で眠っていて、その向こうに白山が薄っすらと浮かんでいる。
林道と別れて急な登山道を登っていく。
ナラやクリ、ブナ、ダケカンバの森に入ると、あたりは黄緑や茶色に変わり、盛んに葉を落としていた。
頂上直下には大山神社が祀られている。
ご神木のブナの巨木が、猛々しく天を衝いていた。
山頂付近は、やや紅が衰え黄が盛りだった。
山頂からの眺望は素晴らしく、薬師岳から黒部五郎岳、笠が岳、槍ヶ岳、穂高岳、乗鞍岳などが一望できた。
北へ少し下ったあたりはブナ林が広がり、大木も所々に残っている。
紅葉と冠雪した北アルプスの眺望を堪能した後、林道に止めておいた車で平湯へ向かった。
標高の高い平湯峠の紅葉は終わっていたが、温泉街はちょうど盛りだった。
久しぶりに「ひらゆの森」で、露天風呂につかりながら紅葉を楽しんだ。
森の中には無色透明や湯の花いっぱいの白濁の湯など、色々なタイプの露天風呂が点在し、森林浴と温泉浴が楽しめる。
仕上げは館内の食事処「もみの木」で、飛騨ラーメンを食べて帰路についた。