日が少しずつ短くなって、午後5時を過ぎると夕日が沈み、朝は6時を回ってもあたりは薄暗い。
好天に恵まれてどこの家も秋の取り入れに大童で、日足と追いかけっこをしている。
コンバインで刈り取った後の田んぼは、刈り草が撒かれて来年の田植えに備えている。
稲架干しや稲こきが終わった田には、丸太の木組みだけが残っている。
先週は見事な5段稲架が組んであったが、今日は稲こきの真っ最中だった。
よく乾いた稲束が脱穀機にかけられて、籾が20キロずつ袋詰めにされ、藁も一抱えほどに束ねられていく。
稲刈りをした時の籾の含水率は20~25パーセントで、10日間ほど天日乾燥すると15パーセントまで下がる。
この含水率の米が食味も良く、貯蔵に最適といわれている。
大規模農家や人手の少ない農家は、人工乾燥機を利用するので稲架干しは年々減っていく。
乾燥機を利用すれば人手も省け、天候に左右されず短期間に仕上がるので、経費は掛かるが機械に頼る農家は増えていくだろう。
熱風で短時間で乾燥した米と、太陽の光と乾いた風でじっくり干した米は微妙に味が違うようだ。
裏山のなめこの様子を見に行ったら、数本のホダ木から小さななめこが出ていた。
本来の発生時期より少し早く出たきのこを、「走り子」と呼んでいる。
ここ数日の冷え込みで、気の早いなめこだけが出てきたようだ。
来週あたりの大発生に期待が膨らむ。