今日も青空が広がり、気持ちの良い朝を迎えた。
6時半に散歩に出かけたが、まだ辺りは薄暗かった。
山里に戻って体が慣れないせいか、肌を刺すような冷気がこたえる。
家に戻る頃には太陽も昇り、前山を照らしている。
冷え込みが続いているので、山の木々は鮮やかに色づき朝日に映えていた。
栗や胡桃は既に実を落とし、朴や栃の葉は散り始めた。
桑の木に絡んだアケビの蔓からは、弾けた実が未だ沢山ぶら下がっている。
他の木の実は野鳥や動物たちが先を争って食べているが、甘いアケビだけが残っているのが不思議だ。
暖かい名古屋から戻ったユキ(柴犬)も、寒さがこたえるようなので、早めに小屋の冬支度をした。
例年通り藁を槌で叩いて柔らかくし、小屋の床に敷き詰める。
未だごわごわで体に馴染まないのか、自分の匂いがしないのを気にしているのか、盛んにクンクンをしていた。
程なく落ち着いたようで、気持ち良さそうに寝入っている。 どうやら気に入ってくれたようだ。
雪が降るようになると入り口に毛布を吊るし、屋根も茅で覆う。
飼い主の部屋は早々と冬支度を終わって、薪ストーブが赤々と燃える暖かい部屋で心地よく過ごしている。
穂高連峰の冠雪
辺りの高い山が冠雪すると、じきに冬が来ると緊張しながらも、胸がときめいたりもしている。