荒子観音寺の、円空彫刻教室へ行って来た。
次の課題の仏像を彫るため、
制作手順を教わった。
何体もある教材を見ながら、
彫り進んでいくのだが、
頬のふくらみや口角の上がり具合など、
いつも肝心なところで失敗している。
ぼつぼつ先輩のレベルに近づきたいのだが、
作るたびに差が広がっていくように感じる。
教室で話題になったが、5月6日付の朝日新聞と
中日新聞に円空関連の記事が載っていた。
朝日は、岐阜県が県内に散らばっている、
円空仏の拝観ルート設定を計画していると報じている。
羽島市の中観音堂や高山市の千光寺、
郡上市のふるさと館など、44ヶ所を調査し、
今秋にも円空ゆかりの地を辿るツアーを企画する。
また、中日新聞は、円空学会理事長小島梯次氏の
「円空仏入門」を、「ひと・仕事」欄で取り上げている。
謎の多い円空の調査研究を積み重ね、
辺境の地を好んで回った円空に、「一食の礼ではなく、
布教の手段として仏を彫った」と著者は語っている。
奇しくも同じ日に、
円空を取り上げたことに、
不思議な縁を感じた。