名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

キセキレイの子育て

2008年05月16日 | セカンドルーム

 

作業場の横にある材木置き場から、板を取り出そうと選んでいたところ、突然キセキレイが飛び出してきた。
そのまま飛び去るかと思っていたら、数メートル先の枝先に止まって、不安げにこちらを窺がっている。


板の隙間から、枯れ草やわらくずで作った鳥の巣の一部が見えたので、セキレイが子育て中であったことが分った。
悪いことをしてしまったと、作業を中断して、その場を離れることにした。


しばらく後で、そっと巣を覗いてみると、落ち着きを取り戻したセキレイが、卵を温めていたのでほっとした。
仕事は少々遅れても、健気な彼女の姿を見ていると、巣立ちまでは板を動かすことが出来ない。これから山里では、命の営みがあちこちで繰り広げられる。
毎年この時期になると、野生動物や蛙、つばめ、ミツバチ、クモなどの小動物や昆虫の捕食や巣作り、子育ての感動シーンを目にする事が出来る。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新緑の候

2008年05月15日 | セカンドルーム


 

昨日は雨が降ったり止んだりの肌寒い一日であったが、今日は朝から五月晴れとなった。
白っぽかった楢の若葉も、ようやく瑞々しい緑に変わってきた。

裏山もすっかり新緑に覆われて、濃い緑の杉と対照的な柔らかさが目を和ませてくれる。

前の山も、一回り大きくなったように、5月の陽光に輝いている。
このあたりは秋の紅葉も美しいけど、やはり新緑の頃が好みに合う。
紅葉は冬の厳しさを連想させるけど、新緑を見ていると何となく高揚感がみなぎってくる。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の晩飯

2008年05月14日 | セカンドルーム

 今日の晩飯の材料に、山うど、ノビル、三つ葉、シイタケを採ってきた。

山うどは、掘り起こして、土に埋まった白い茎の部分の皮をむき短冊に切る。
ノビルもラッキョウのような玉の部分だけを切り取る。
いずれも、そのまま味噌をつけて食べるという、きわめて原始的な料理だ。

三つ葉は吸い物に入れ、しいたけは、少し炙って塩を振るだけである。
あとは豆腐と、もらい物の枝豆かまぼこと、品数だけは揃っているけど、何となく精進料理風になってしまった。
新鮮な食材は、あまり手を加えないほうが旨いと言うけど、私の場合は簡単に作りたいだけのことである。
それでも吉兆の使いまわし料理よりは、ましかも知れない。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安房峠

2008年05月13日 | セカンドルーム

 

飛騨と信州を結ぶ国道158号安房峠線が、5月23日に冬季閉鎖が解除される。

今日は開通に先立って、平湯温泉から峠まで往復して来た。

人も車も通らない新緑の道は、鶯の鳴き声やせせらぎの音しか聞こえなかい静けさだった。
車なら、僅か20~30分ほどで行ける峠を、森や湿原に寄り道をしながら、6時間かけて往復してきた。

雲ひとつ無い峠からは、穂高連峰や焼岳がきれいに見えたし、麓に湧く「神の湯」の露天風呂も秘湯の雰囲気でよかった。

主要国道の真ん中を、大手を振って歩いたのは初めての経験だし、大きな岩風呂も独り占めできて、良い休養日になった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

椅子の制作

2008年05月12日 | セカンドルーム

 

一枚板のテーブルが完成したので、今日から椅子を作り始めた。
長さ3m、巾35cm、厚さ3cmの栗の板から2脚分の椅子部材の木取りをした。
木取りした部材を切ったり削ったりして寸法通りに揃え、接合部分のホゾ加工(一方を凹に掘り、もう一方を凸に切ってつなぐ技法)をする。
36個の部材が出来たところで、仮組みしてみたがぴったりと寸法が合って上手く組み上がった。


これをもう一度分解したところで、今日の作業は終わった。


次の工程は、脚や背板をデザイン通りの形に加工し、各部材に仕上げ鉋をかけたり、面取りなどをすればフレームが完成に近づいていく。
いつも仮組みで、寸法の間違いや加工ミスなどで、やり直しをしたり、部材を無駄にすることもあったけど、今回はすべてが図面通りにおさまった。
視力の衰えで、コンマ数ミリの精度を出すことが難しくなってきたけど、上手くいった日は気分も良いし、技も満更でもないと自己満足をしている。


 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

家庭菜園

2008年05月11日 | セカンドルーム

 

昨日から冷たい雨が降り続き、ユキも小屋に入ったまま恨めしそうに空を見上げている。
犬の行動は飼い主に似るのか、大あくびをしたり、うたた寝をしたりと身をもてあましている様だ。

午後になってようやく雨も上がったので、遅れていた畑仕事をする事にした。
ポットで育てていた、キュウリと枝豆、トウモロコシを移植し、少し大きくなったエンドウのつるを絡ませるよう小枝を立てた。
トマトとなすは育苗が難しいので、いつも近くの農家で買った苗を植えている。
保温のための敷きわらや風除けをし、支柱を立てて畑仕事は終わった。

いつもなら大汗をかくところだけど、今日は風が冷たく肌寒い陽気だった。
冷たい雨や風は、小さな苗にとっては過酷かも知れないけど、汗をかくことも無く良い農作業日和となった。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田植え風景

2008年05月10日 | セカンドルーム

 

今日は朝から雨の降る、肌寒い一日だった。
兼業農家は土日を利用して田植えをする人が多いので、天気に関係なく早朝から田植機のエンジン音が聞こえてきた。
この集落でも、ほとんどの家が機械を使って農作業をしている。


毎年新型や高性能機械が開発されて、仕事は楽になるけどガソリンの高騰や償却で、農家の負担は重くなっていく。
数日掛かった田植えが、数時間で終わってしまうので、人手の足りない家や他に仕事のある人は、機械に頼らざるが得ないようだ。

去年の5月15日撮影

去年までは、昔ながらのスタイルでやっていたお年より夫婦が、今年は稲作を止めてしまったので、文字通りの田植え風景は、もう見ることが出来なくなってしまった。
早朝から日暮れまで働く姿や、収穫の終わった田んぼの隅々を回って、落穂を拾い集める姿を近くで見ていると、茶碗に残った一粒のご飯も残すことが出来ない。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

男の料理

2008年05月09日 | セカンドルーム

 

今日は町へ買い物に行って、鰹とほたるいかを買ってきた。
夕食はこの2品をメインに、採りたてのネマガリタケ、行者にんにく、ワケギ、シイタケ、わさびの葉を材料に作った。
鰹は行者にんにくとワケギをみじん切りにして、ポン酢をかけて土佐風?に仕上げた。
行者にんにくは刻むと強烈ににおうけど、鰹との相性はすこぶる良かった。
もう1品は、ネマガリタケとシイタケ、ホタルイカの煮物である。
ご飯は、前に山菜料理店で食べたわさびご飯がおいしかったので作ってみた。
塩を一つまみ入れたご飯が炊き上がったところで、刻んだわさびの葉と茎を混ぜるだけである。
辛みはあまり無かったけど、わさびの香りが漂いおいしかった。


旬の料理と自画自賛しながら食べていたけど、冷凍鰹とボイルイカでは、春の風味に少し欠けた。
ここでは活きの良い魚が、山菜ほど簡単に手に入らない。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飛騨の田んぼ

2008年05月08日 | セカンドルーム

 

集落の田んぼは、田起こしや代かきなどが終わり、田植えを待つばかりとなった。

苗代も十分育って来たので、来週あたりは一斉に田植えが始まる。

田植えまでの田んぼは、まわりの景色を水面に浮かべて、美しい風景を見せてくれる。

昼間は新緑の山や木立を映し、日が暮れると夕焼けや月を幻想的に映しだす。
以前、笠が岳に登る途中の鏡平で、夕映えの槍ヶ岳が湖面に映っている姿に感動したことを思い出すけど、ここでも絵になる風景があちこちで見られる。

美しい風景と裏腹に、今年も高齢で働けなくなったり、体調を崩したりして田植えの準備が出来ない田畑が目に付く。
お年寄りに支えられている山里の農業は、跡を引き継ぐ人が居ないので毎年廃田が増えていく。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残雪の北アルプス

2008年05月07日 | セカンドルーム

 晴天が続いているので、残雪の山がよく見える。
雪形が少しずつ変化しながら、山腹の地肌が日増しに大きくなっていく。
集落は山懐に深く入っているので、高い山は見えないけど、高山の町へ下るか、高台に上れば見ることが出来る。
今日は好天に誘われて、近くの高台から残雪の山の眺望を楽しんできた。

笠が岳は、飛騨の人たちにとって、もっともなじみの山で、どこから見ても端正な姿は変わらない。

鋭く尖った槍ヶ岳の穂先は、真冬でも着雪しないほど急斜面であることが、遠くから見てもよくわかる。

穂高連峰はなだらかに見えるけど、鋸の歯のようなギザギザな岩峰が随所に隠れている。
このほか白山、乗鞍岳、御岳なども眺望できるので、ここに来るといつも時間の経つのを忘れてしまう。

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五月晴れ

2008年05月06日 | セカンドルーム

 

連休最終日は爽やかな五月晴れとなった。
白っぽかった向かいの山も、日ごとに緑が増している。

カラマツも芽吹きが始まり、淡い緑が爽やかだ。

実家に遊びに来ていた人たちも、三々五々帰っていったので、集落はいつもの静けさを取り戻した。
都会へ帰っていった人たちは、明日から学校や会社が始まるが、集落の人たちも農作業が忙しくなる。
毎年同じような風景が繰り返されているけど、我が家も似たようなゴールデンウィークであった。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飛騨の鯉のぼり

2008年05月05日 | セカンドルーム

 

春の遅い飛騨では、1ヶ月遅れの6月5日に端午の節句が行われる。
鯉のぼりは5月の初めから飾られているけど、菖蒲やヨモギの風呂に入る風習や、柏餅や旬の材料で作った料理で男の子の成長を祝うのは、6月5日が多いようだ。
隣の家も男の子が生まれたので、鯉のぼりが文字通り屋根より高い空で泳いでいる。
おじいさんが、山から伐り出した10m以上もある杉の丸太を庭に立て、吹流しと親子の鯉が仲良く空で舞っている。
立派な支柱と、元気よく空に舞う鯉のぼりは、初孫が生まれたおじいさんの喜びを表しているようだ。
身近にある材料と小屋掛けや祭りののぼり立てなどで培った技で、頑丈な支柱を作ってしまう器用さに驚かされる。

名古屋へ帰る助手を、駅まで送っていった時に立ち寄った観光施設には、五月人形や武者人形などが飾られていた。
6月5日まで、高山市内の商店やホテルなどに飾られ、観光客の目を楽しませてくれる。
お隣りさんや観光施設のように賑やかだった我が家も、今日からユキ(柴犬)と一緒の、静かな暮らしに戻る。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花の季節

2008年05月04日 | セカンドルーム

 

ゴールデンウィークを待っていたかのように、野山の花が一斉に咲き始めた。
里よりいくらか遅いけど、集落では、れんげつつじ、しゃくなげ、花もも、八重ざくら、やまぶき、雪やなぎ、菜の花などが咲いている。
名前を知らない花も無数に咲いていて、もうじき、フジや桐の花が鮮やかな紫で彩を添えてくれる。

れんげつつじは雪の重みで、幹も枝もハイマツのように横に伸びている。

やまぶきは谷川沿いの岩場や、崖にへばり付くようにして咲いている。

あけびは桑や栗の木に絡みつくようにして、紫色の可愛い花をいっぱい付けている。

花ももは、まわりの新緑と対照的に、ひときわ鮮やかに咲き誇っている。
これから初夏にかけては、小鳥のさえずり、新緑の山々、野山の花など、山里でもっとも華やかな季節となる。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

農作業

2008年05月03日 | セカンドルーム

 名古屋から来た家族の協力で、3面の畑の準備をようやく終えることが出来た。
近所の牛舎から運んできた1tほどの堆肥を畑にすき込み、耕しながら土と混ぜて畝を立てた。
育苗中の苗も育ってきたし、ホームセンターなどでも色々な苗が店頭に並んでいる。
今年も農薬を使わない有機栽培を目指して、虫や雑草との競争が始まった。

田起こしが終わった田んぼには水が張られて蛙の合唱が始まり、裏山の鶯も競って鳴いている。
代かきをする耕耘機のエンジン音もあちこちから聞こえてくる。
山里のゴールデンウィークは、田畑が賑やかだ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピクニック

2008年05月02日 | セカンドルーム

 

名古屋から来た家族と一緒に、ピクニックを楽しんできた。
3世代で遊びに行く時は、いつも一番小さい子に合う所を選ぶことにしているけど、飛騨には遊園地やテーマパークが少ないので、行き先を選ぶのにいつも苦労する。


結局近くの美女峠の湿原でミズバショウを見物し、少し奥へ入ったカクレハ高原で満開の桜を楽しんできた。
どこも連休前のせいか人や車が少なく、帰りに立ち寄った温泉も空いていて、のんびりと春の一日を過ごすことが出来た。
終わってみたら、自分の好みを押し付けていたようだけど、自然の中で遊ぶ子供の表情は嬉々として楽しそうだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする