坂道をのぼった所、
瀬戸線がカーブしてゆく線路、の、曲線に魅せられ、
なおも南進する、噴水していない噴水の、傍ら、に、立ち、
噴水している水しぶきと響きを、寄せてみた、
夕闇が近くなり、薄暮の空、西の遠く、
スパイラルタワーのあたり、
ここから、地下道を通って、
あそこまで行くのだ、
と、午後5時7分の、
信号待ちで、
居場所が判るように、
黄色い布を、ャPット、に、しのばせていた、
階段を駆け、ドアを開け、
青い服、を引っぱってみた、
二人の著書を、
交互に、一冊ずつ読むこと、で、
慢性による、「通り過ぎ」が避けられる、
二人の著書は独立して、いる、のだが、
もしや、蔓状に、
互いの言葉が絡み合って、
新生の織物が紡がれるかも知れない、
と、
アイディアが出たのは、
あの噴水していない噴水の場所で、
水しぶきと響きを、寄せていた時だった、
海、を
階段に座って、20分か30分、
見ていると、気持ちが良くなり、
大きな海だ、
と意外な声が電話で響くのを聞いて、
またたく間に、電話口で腰をおろしていた、熊野灘を、階段に、座って、
30分、
井戸川を上流に向けて行くと、
山に通じる道がある、
そこを歩いた、記憶は、
金色の稲穂が美しい、
季節だった、
苔を岩肌から取り、
山道を歩いた、
また、42号線沿いの、
讃岐うどんの店、に行った帰り、
獅子岩、の前の、
山に、驟雨、
雲が海に向かって下がってきて、
緑の山に、
白い大粒、の、雨、が、落ちていた、
息を出して、山と雨がする美しい出来事に、
声を静かにあげていた、
緑の部屋で、
熊野の随所が、出現し、
声と繋がる幾多の路、を、
さまよっていて、
皮膚のどこかで、記憶、が、戻り、
熊野の声が、聞こえてくる、
蔓状、の、新生、が、
織物が、紡がれてゆく、
糸車、が回る、
海を前にして、
階段に座り、
20分か、30分。
瀬戸線がカーブしてゆく線路、の、曲線に魅せられ、
なおも南進する、噴水していない噴水の、傍ら、に、立ち、
噴水している水しぶきと響きを、寄せてみた、
夕闇が近くなり、薄暮の空、西の遠く、
スパイラルタワーのあたり、
ここから、地下道を通って、
あそこまで行くのだ、
と、午後5時7分の、
信号待ちで、
居場所が判るように、
黄色い布を、ャPット、に、しのばせていた、
階段を駆け、ドアを開け、
青い服、を引っぱってみた、
二人の著書を、
交互に、一冊ずつ読むこと、で、
慢性による、「通り過ぎ」が避けられる、
二人の著書は独立して、いる、のだが、
もしや、蔓状に、
互いの言葉が絡み合って、
新生の織物が紡がれるかも知れない、
と、
アイディアが出たのは、
あの噴水していない噴水の場所で、
水しぶきと響きを、寄せていた時だった、
海、を
階段に座って、20分か30分、
見ていると、気持ちが良くなり、
大きな海だ、
と意外な声が電話で響くのを聞いて、
またたく間に、電話口で腰をおろしていた、熊野灘を、階段に、座って、
30分、
井戸川を上流に向けて行くと、
山に通じる道がある、
そこを歩いた、記憶は、
金色の稲穂が美しい、
季節だった、
苔を岩肌から取り、
山道を歩いた、
また、42号線沿いの、
讃岐うどんの店、に行った帰り、
獅子岩、の前の、
山に、驟雨、
雲が海に向かって下がってきて、
緑の山に、
白い大粒、の、雨、が、落ちていた、
息を出して、山と雨がする美しい出来事に、
声を静かにあげていた、
緑の部屋で、
熊野の随所が、出現し、
声と繋がる幾多の路、を、
さまよっていて、
皮膚のどこかで、記憶、が、戻り、
熊野の声が、聞こえてくる、
蔓状、の、新生、が、
織物が、紡がれてゆく、
糸車、が回る、
海を前にして、
階段に座り、
20分か、30分。