大きなテレビ画面
水槽
方々にある椅子
扇風機二機
夜の灯り
駅の出入り口
ガラガラ扉を入ってみると
あ
と思い
「全然違う」
と
場の空気の流れを
確かめる
長椅子で
話し
妖怪や
海獣のような
オブジェや
福助
様々なアンティークに囲まれ
それとはまったく違う話をしていた
時は過ぎ
梨二つ
いつから
始まったのか
よく覚えていない
どこから始まったのか
忘れてしまった
点から始まって
ずっと
とぎれとぎれで
線を引っ張り
途切れた点線は
そのままにして
確かに
今でも
大きな池を作っては
そこに魚を見つけては
岸辺の波に耳を傾け
山の色彩を言葉で言い
白い壁をつたって
ホームに立って
電車に乗るころは
一つ二つの出来事の
言葉が光っているのだし
それについて
考える
夏であった
秋であった
冬でもあったし
春でもあった
山であったり
ロバであったり
街であったり
雪であったり
田の中で聞く
蛙の鳴き声
それは八方から聞こえ
駐車場から見る天空に
星
十字架を
右斜め前に
見た
色は
青
赤