kotoba日記                     小久保圭介

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人間の湯たんぽ

2013年11月11日 | 生活


昼の公園
「ほんとうに仏さまみたいですね」

わたしが言う
すると
「神さまですね」

わたしに言う
「仏さまと神さまが話していますね」

ゆっくりした口調で
笑って
言う

色づく木の葉

日暮れは早く
暗くなった道を
わたしたち
歩いてゆく

早く帰らないと
彼の布団を敷かないと
ご飯を炊かないと
そう思って
地下鉄に乗った

仏でも神でもない
人間のために
湯たんぽを用意する
夜の冷えは
人間を駄目にするので
湯たんぽを
布団にしのばせる
足先のあたりに
見当をつけて


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