kotoba日記                     小久保圭介

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幸福の雨

2008年12月09日 | 生活
雨の森、

路面は次第に、水たまり、
夜は暗く、雨が降る、
出入り口正面で待っていた、

雨の森、

雨は昼頃、降り出して、
朝はまだ青い空、
横断歩道の向こう側、
夜の中を走っては、

雨が森に降る、

傘を取り、
路面の水たまり、
勾配、
降る雨、
道の続きを、
歌うように、

森に雨が降る、

息を殺して、
心だらけになる息、の気配、

降るのは森に着く雨、

この道が、
ずっと続けば良いと、
気配の中で、雨の中で、

森に降る雨、

交差点を渡り、
階段の所で、傘をたたみ、
心だらけ、の息の気配、
戻り道さえ、暖かな、

道に降る雨、
森の雨、

空も路面も草も人も声も音も信号も、
忘れた、時、

森に雨が降る、
森に雨、
幸福の雨。




旬立

2008年12月07日 | 生活
暗い朝、自転車は南に向いて、
坂はのぼって、
緑の景は、暗くて黒、に見え、
ほどなく明るくなって、
吐く息、白く、

寒極まりて、
フリーズし、
陽を待つのみ、
フリーズし、
体、陽に行き、
陽、体に来、
息を整え、

寒極まりて、
何かを食らい、
足がよろめき、

さざんか、花を出し、いくつもいくつ、
艶ある葉に寄り添っても、
気、一向にあがらず、
呪文の如くを唱えては、寝入り、

ほどなく、
邪念が取れて爽やか千万、
それ、邪気去った空の如く、青、
体、軽やか、誠に良好、
ダッシュ、笑、

空、青く、
雲、白く、
寒極まれど、
旬立し、
生まれたばかりの起立に、
空と繋がり、
さざんかの幾多のつぼみ、
さらに寒極まれば、
花、盛り。
その花を、
胸に宿して、
心を良くして、
陽に習って、
照ってみよう、
照ってこそ、
生の極み、



2008年12月06日 | 生活
赤い屋根、
外はどうだったのか、
黄色い壁、
空は青かった、
白い天井、
外はどうだったのか、
積み木の国、
外はどうだったのか、
けぶる北の空、
あれはきっと雪、
岐阜山間部は雪ではなかったのか、

外は寒かった、
寒いと言って、歩き、
白い壁、
茶色の天井、
外はどうだったのか、

緑がないのだ、
川も、
海なんて、もっと遠く、
草は、石は、花は、
外は本当にどうだったのか、
雪がどうだったのか、
雲がどうだったんだ、

星が見えた、月が見えた、
外は寒かった、
だが、
外は本当にどうだったのか、
昨日の雨の残りは、
どうなったのか、
青い空の雲の行き先はどうなんだ、

軽い限りの荷物を背負い、
一人で草原の道を、
と幻を見たいほど、

たとえば、
今年の夏の公園、
風の具合、
橋、
池、
その景は、
どうなったのか、
外はどうだったのか、
外は寒い、
外はどうだったのか、
もっと、どうだったのか、

草の上に浮遊するガスは、
空に鳥は、
冷たい石は、
枯葉は舞ったか、
本当に舞ったのを見たか、

空はどうだったのか、
何も判らない、
外は、空は、風は、雲は、草は、枯葉は、陽光は、
本当に、
どうだったのか、

風音

2008年12月05日 | 生活
朝、妙にあたたかく、暑く、服を脱ぎ、
空、グレイの雲、
が、南から北へ向かい、
ほどなく、空、暗く、
降るか、と思えば、降らず、
油断したとき、
雨、強く、降り、
小雨になったり、強く降ったり、
雨あがり、
風、出、寒、

帰、窓外、pyupyu、
と風鳴り、
明日は寒極まりという、

板取

2008年12月04日 | 生活
緑の野に、
けぶるは、霧、
その発生は、
側溝の水から、の、蒸気、
が、
風にたなびき、緑草の上をおおう、
朝の景を、胸に宿し、
市役所の時計台の針、
信号の緑、赤、矢印の緑、横断歩道の白、

空は見てみると、雲がなく、快晴、
風もなし、小春日和、
上着を脱ぎ、汗さえ、

時がゆるやかにながれて、
友が来、
さざんかの傍らで、
読み入る詩、
そのまなざしに拍手、
「きれいな、まるで」
と友は、

板取という話に花が咲き、
胸躍る心地、
だが可能だろうか、
と、考、

朝、昼夜分の弁当をこしらえ、
夜もおかずは、おから、
お湯を飲み、
陽、落ちる、
街の灯、
イルミネーションの点滅、青、赤、白、緑、

明日は雨、
だから、
この暖かさ、
モンキイチョウが飛び、
僕らは枝を拾う、
土を掘るため、
土に立てるため、に。

縦と横の線のなかで、
生き物の線はまがっていた、

朝の静かの始まりと、
おから、二食分、シソを蒔いた白米、
昼の読書、の、快楽は「有頂天家族」、
夜の静かの終わりに、
板取。

空の石

2008年12月03日 | 生活
今日から森見登美彦を読み始め。
この作家のユーモアは、肌に合い、
昼ご飯中も、読んでたら、
笑えてしかたなし。

今日も小春日和、
青空、くもりぞら、日陰、日向、
暗がり、イルミネーション、
さざんかの傍らで、
出会う人々、

Nさんの詩、
ミスドで読み、
森見を読み、

体、
は、
眠りたがっている、
ので、
体のいうことを優先する、
頭で考えることなんて知れている、
体で感受せよ、
緑を、空を、肌を、空気を、風を、水を、雨を、
太陽の温度を、音を、まばたきを、
足音を、無音を、
冬の、
景に、
体を寄せて、
数多の力が、
この身に吹き入るとき、
この身、知れ、空の石を。

件p的共感

2008年12月02日 | 読書
今日は暖かで、
上着を一枚脱いで、
マフラーも取り、
軽い体に陽を入れ。

南側で、
来場した友人と、
静かな話を少し、
鳥のビデオをあげた、
金貨のチョコをもらった。

夕暮れ、
イルミネーションがついたころ、
Nさん登場。
エッセイの話などをしばらく。

スーパーに寄って、
ミスドで読書、
山崎ナオコーラ著「長い終わりが始まる」を、
読了。
本が読めるのは、
今週の木曜まで、
あとはまた激務、

かぼちゃ、サツマイモを煮、
洗濯物をたたみ、
明日からの弁当のおかず、
おからを煮たいのだけれど、
まだ干しシイタケの、だし汁がばっちり出ていないので、
煮込む準備だけして、
だしが出るのを待っている、

これを書いたら、
お風呂に入って、
それからおからを煮て、
寝る、

山崎ナオコーラの小説は、
村上春樹みたいだし、吉本ばななみたいで、
読んだ「長い終わりが始まる」で、
ベッドシーンが二度ほどあるのだけれど、
山崎ナオコーラのベッドシーンは、
凄く良い。
「自然で」、
という言い方が正しい。
それと、
反骨が良い。
件pについて語る言葉がいくつか出てくるけれど、
件p的共感、
という言葉が良い。
今日、来場した友人を思った。
件p的共感。

もしかしたら、
僕の人間関係は、
件p的共感、
が多数、
という気がしないでもない。
オジとも、
間違いなく件p的共感である。
「我々は、宇宙の子だ」
といつだったか、
オジが青空を見て呟いた、

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先日の日曜の朝、
糸井重里の番組を見てたら、
ゲストが中沢新一だった。
話題は、キノコ。
「キノコは、植物と動物、男と女、あらゆるものの、「間」で」
と中沢は言っていた。
「積極的に滅びていく」
ということも。
中間、という意味で、
「キノコは仏教的」とも。
判ったような、判らないような話でしたけれど、
どうしてだか、中間、間という中沢のキノコについての言葉が、
その朝、僕を喜ばせた。

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2008
12,29 吉増剛造 大病院脇に聳えたつ一本の巨樹への手紙 

師走

2008年12月01日 | 生活




昨日の夕方、買い物帰りに見つけた黄色。
並木道は、黄色い葉っぱで真っ黄色。
それを子供がほうきで曹「ていた。
曹「ても曹「てもなくならない黄色、の葉。

12月。
あと一ヶ月でお正月。一年が早い。
休憩中、本屋に行って、
来年の手帖を購入。

今日はくもっていて、
冷えた。
なのでオジも僕も、
もう一枚、服を重ね着。

昨日、図書館に本を返しに行き、
また継続で借りた。
ふと本を探すと、
勘だろうか、
森見登美彦の「有頂天家族」、「きつねのはなし」が在庫であって、
即、本をチェンジして、森見を借りた。

昨日、ベランダの慣用植物を全部、部屋に入れた。
おかげで、部屋は緑だらけで、
マイナスイオンを出しているだろうから、
気功的には良いはず。

さて、今から、読書。