kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

ユマニチュード

2013年10月15日 | 生活


青い道、
ユマニチュード
雨粒。

少ない雨
の、
中、
メジロが二羽
木にとまり
木に、
とまり
ユマニチュード

沖縄と、
奄美の人が、
寄れば、
絶好のチャンス、

その土地の、
ことを
訊きたくなる

蛇は三つに切って、
食べるのが習慣だった
ハブ(茶色)は、
夜になると
腹が光り、
光り、

戦前戦中、
輸入されたマングースによって、
ハブは減り、

沖縄の魚の色鮮やか、
は、
擬態である、

東風原(kochinra)

南風原(haebaru)

豚、
山羊、
鶏、
を食べ、る。

沖縄の踊りは、
能。
つま先をあげる

おはよう(tyubirasai)
ユマニチュード
ありがとう(obo-ra)<奄美大島>

ユマニチュードは、
フランス製

花は咲き、
花が咲き、
ユマニチュードのことを、
思って、
いた、
花は咲き、
花が咲く。

素朴で、
人柄が良くて、
美しい人たち、
やさしく、
あたりを包み、
人が好きで、
時に、
一点を見つめ、
ゆっくりしゃべる
その声を
僕は聞いている

ユマニチュード

見つめ
体にふれ
話しかけ
立つこと

立つ、
立ち上がるように、
やさしくうながす、
というのがミソ。

立って、
見つめ、
腕や手、
頭髪、頬、
に手で触れ、
やさしい思いで話しかけ、
頻繁に、話しかけ、

フランスの認知症治療らしいのだが、
認知症でなくとも、
有効のような、
気がしてならないユマニチュード

沖縄、
奄美、
沖縄、
奄美。

人々の涙、
笑い、
海、
海。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

センチメンタル・シティ・ロマンス

2013年10月13日 | 生活


SCR
森林公園
たられば
ペケ
窒ソゃん
アサノヨシヒコ
芝は湿っている

悲しい/街の/夢


アコーディオン
青と白
陽光

銀色の日傘
コンガ
ウッドベース
テンガロンハット
左から日射し
半袖の腕 日焼け
ビスケット
かりんとう
グレイのドーム
黒服
やぐら
花束
昼寝
タンバリン
オレンジ
風船
カンパ箱
塵が飛んでくる(芝の茶の粉)
老い
老いてゆく
重度障害者
マラカス
スマホ
タブレット
瀬戸電の
一番前に座った
最後のバスに乗って
帰りは
馬鹿話をして
歩いて
三郷駅まで

大曽根で
飲んで話して
金子光晴と
茨木のり子の話をしながら
夜道を歩き
家で飲み
啄木の古書を
鑑定してもらった

---

夜になって
12時を過ぎて
ひとりぼっちで
悲しくて
街を歩いて
誰かに会いたいなあ
と思っても
誰もいず
みんな眠っていて

そこで
僕は夢をみる

お祭りのような
華やかで楽しく
うれしく
ちっとも寂しくなくて
ワイワイと騒がしく
そんな夢を見る

センチメンタル・シティ・ロマンス(バンド名は駐熕ウ美さんが命名)


            


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

memo

2013年10月12日 | 生活


茶色の池
カモ
過去を見
枝が揺れるのを
見ている

風は北から吹き


最近
泣いていないことに
ふと気づく

プラスティック製の
黄緑色の
虫取りかごを
肩から
斜めにさげて
池をのぞいていた
家族

カモが動くと
茶色の水が
割れて
開く
閉じる

大型の箱型のトラック
信州のりんご
大阪ナンバー

動物(うごくもの)
静物 → 生物
植物

黙考せよ
葦(あし)である


三羽
アスファルトを
くちばしで突く
縦並びで

葦(あし)は
考える人間である
(植物の思考+スマホの普及)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木椅子にて

2013年10月11日 | 生活
カマキリ
青空
おにぎり

蜂の話をしたあと
自転車を漕ぎ
バス停の前の
木椅子まで

息を出し
息を入れ
眠るつもりが
本当に眠ってしまい
気がついた時
わたし
首を
がくんがくんと
前に落としていた

おそらく
マイクロバスか
ワゴン車は
停まって
いたはずなのに
まったくその音を聞いていない
強い眠りは
音を消し
目ざめると
ケータイの
タイマーが鳴っていた

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2013年10月10日 | 生活


夏日になるという
夏日になった

わたしたち
道路に進む
蛙を捕まえるが必死
わたしたち
そんなことを
している
暇はなかったのだけれど
緊張し
重要な労働があった最中だったけれど
それを砕きにきた

横すれすれで
過ぎるタイヤの数

思いやることができなくなった分だけ
せめて蛙を
と思いました

青いペンで書く
赤いペンで書く
みどりのペンで
書く



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出口

2013年10月09日 | 生活
雲は
台風の方(北西)に
向かっていた
援軍のように
まっすぐな忠誠であって
迷いなく
台風に向かった

道で生きようとする虫を
植え込みに運ぶ

紫色のお守り
道には何かが
落ちており
タイヤに踏まれるのも
忍びなく
拾ってみると
白川郷 諏訪大社
と記されていた

帰路
現れぬ持ち主を期待せず
神社に寄って
古札入れなく
しかたない
本殿をはじめ
たくさんの社に参拝し
結局
氏神神社に
白川郷 諏訪大社のお守りを
返した
落とした人が
気落ちしていませんように
と祈るだけの
ゆとりは
どこからくるのか
わからない

銀杏の実
落ちる



---

年配女性がわたしに言う
「源泉徴収を送ってくれって電話で言っても送ってくれないんだなんて!」
彼女の怒りは
出口を求めて
役所までゆく途上
こぼれてしまって
わたしに出口を求めはしたが
答えた言葉は
最短三文字
「ひどい」
ちっとも
ひどいとは
思わなかったけれど

出口は
彼女の赤い口を
見ていた

---

人間が生まれた
人間が死んだ
人間が生きた

台風が消滅しました
熱帯低気圧になりました
豆粒になりました
あの援軍の雲の
行く末

パッと晴天 15:00
陽光
夏の如く
強く照り
季節
消滅

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

空をみつめて

2013年10月08日 | 生活
地下鉄の中
高校生たちは
蚊柱のようになって
群れて
立って
しゃべっている
笑っている

駅に着き
降りる仕草をして
蚊柱を通るとき
高校生たちは
蚊柱をやめ
群を割って
無音の道を
作ってくれる

風は東から吹いてきて
僕たち
左利きの話をしていた

夕になると
植え込みを聡怩キる
若い男が来た
彼は黙々と
植え込みの
枯れた葉や茎を
丁寧にちぎっては
袋に入れている
腰にぶら下げているのは
緑色した
蚊取り線香
時々
こちらを見るものだから
時々
こちらも彼を見た
彼はどうでもいい質問を
挨拶代わりにして
僕は短く答えた
のべ十秒足らずの
応答終了

夜になると
台風の風が窓に
ぶつかり
音を出す

風と風がぶつかる音を
聞きながら
僕は
炭酸水を
飲んだ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝顔

2013年10月07日 | 生活


朝顔の白
学校の柵に
蔦は巻き
花の色は
白であったり
青であったり

4トントラックは
砂利の道をゆくものだから
砂ぼこりを作って
北へ向かった

雨も降った
晴れもした
憂いもした
笑ったりもした

おにぎりを頬ばり
咀嚼して
飲み込み
また頬ばり
咀嚼する最中
脳は他事を
考えていた

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

図書館

2013年10月06日 | 生活
図書館の中を
歩いていた

夜のキンモクセイ
あれは暗がりの中の
どの方向からだったか
「キンモクセイ」
と言われるまで
知覚されなかっただろう

花の色や形状
葉の茂りざまは
定まらず
見ていたのは
夜の向こうの
青と赤
キンモクセイと
ジンチョウゲの違いが
未だに判らない

図書館の中を
歩いていた

手にする本は
何度か読んだ
お馴染みのもの

何度読んでも
飽くことなく
言葉の質量が
翌日になって
さらに増す
その不思議

あの
キンモクセイの匂いと
同じです

図書館は
本棚が並んで
記号と番号がある
案内板があり
一の世を
万の世にする

分類し
分類の中で
さらに分類され
読みたい本を手にとる
時に
「随筆」にあるだろう本が
「自然科学」にあったりする

図書館は
ソファがあり
窓があり
水飲み場もある
誰かと横に並んで
本を見ている

誰かが手に取った本は
見ないようにしている
移動する時は
その人の後ろを通るか
無理ならば
ささっと前を通りすぎ
結局
横並びのまま
斜め横から
本棚を見ることになる
動かぬ人ならば
手にとって
独り言でも言おうものなら
あとから
その場所に戻る

「ありがとうございました」
図書館員が言う
いつからだろう
礼を言われるようになったのは
「貸してもらっている」
という思いが
おそらく
ずっと続くのだろうから
礼はいりません
と思う

以前
図書館員は
強かった
しゃべる人がいれば
飛んできて
「静かに」
と言った
まだ
貸し出しカードが
本に付いていた頃
貸し出し日
返却日が
スタンプされていた
それが多ければ
人気がある本だと判った
あの黒いインク板に
あの青いインク板に
スタンプを「がしゃん」
と音を出して
カードに押す

カウンターの中にいる
図書館員は
無口で
たいてい本を読んでいた

図書館に勤める人は
本を読む人でもあったのだ
整然と並ぶ本や
静かな館内も
美しかった

けれど
本に目を落とす
図書館員が
美しかった

あれから
おそらく
習慣的に
どこに引っ越しても
必ず
ゆく
図書館

今日も歩いている
呼ばれるままに
本に近づき
手にとって
目次や
解説を
見る

みんな
本を抱え
歩いている

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

池を作って

2013年10月05日 | 生活


大きなテレビ画面
水槽
方々にある椅子
扇風機二機
夜の灯り

駅の出入り口
ガラガラ扉を入ってみると

と思い
「全然違う」

場の空気の流れを
確かめる

長椅子で
話し
妖怪や
海獣のような
オブジェや
福助
様々なアンティークに囲まれ
それとはまったく違う話をしていた

時は過ぎ
梨二つ
いつから
始まったのか
よく覚えていない
どこから始まったのか
忘れてしまった

点から始まって
ずっと
とぎれとぎれで
線を引っ張り
途切れた点線は
そのままにして
確かに
今でも
大きな池を作っては
そこに魚を見つけては
岸辺の波に耳を傾け
山の色彩を言葉で言い

白い壁をつたって
ホームに立って
電車に乗るころは
一つ二つの出来事の
言葉が光っているのだし
それについて
考える

夏であった
秋であった
冬でもあったし
春でもあった

山であったり
ロバであったり
街であったり
雪であったり
田の中で聞く
蛙の鳴き声
それは八方から聞こえ
駐車場から見る天空に


十字架を
右斜め前に
見た
色は





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

膝笑う

2013年10月04日 | 生活



朝早く
ヤスオさん

道路
ヤスオさん

朝の鉄塔
ヤスオさん

煙突
ヤスオさん

木、秋

がれき
ヤスオさん

小屋
ヤスオさん

車番、鳥の声
「2mの垣根」
ヤスオさんは
2mの垣根を見て
言う

貞M
ヤスオさん

銀杏の実
落ち

ヤスオさんが発する言葉は
不思議な間(ま)を持っていて
ちゃんと考えてから
ちゃんと話す
その間(ま)の長さで
笑ってしまうのだけれど
返ってくる答は
ちゃんとしていて
適当ということや
その場しのぎは
一切なく
スッと
立ってくる言葉は
誠実

蜂が飛ぶ
膝が笑う


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

息吹おろし

2013年10月03日 | 生活


すすき
すずしき
ちらしずし

息吹おろしが
来年の4月まで
吹くという
その風の強さは
風速10mから15m

体感
時速30㎞から50㎞で走る
トラックの荷台にいるのと
同じほどの
風の強さ
息吹おろし

桜ヶ丘公園へ
ゆく
どんどこ山を
のぼる

大風が
これから
毎日
吹く


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目耳

2013年10月02日 | 生活


北の空に
積乱雲が出て
秋と夏のつばぜり合い
今日は秋
今日は夏

四季を嘆くな
気候は変わる
風俗は普遍どころか
地球が変われば
生物が変わる

わたしの目耳
見るところ
聞くところ
ところ変われば
目耳も変わる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出力する

2013年10月01日 | 生活
校舎から
太鼓の音が聞こえる
手拍子の音が聞こえる
来たる体育祭で
音楽で応援するため
手を打ち鳴らし
太鼓を叩く

薄紫の花
うすむらさきの花
夕になると
草草の中から
こおろぎが鳴く
日が暮れて
太鼓も
手拍子も
しなくなった

往来する車の
タイヤと道路の接触音
街が騒がしいのは
道路があるから
ぼわんとした
街の音になって
車がゆくと
風ができる

花は夜になると
色をなくし
こおろぎは交尾のための
音を
体全体で
出力する
人の耳には
奏でるだろうよ
こおろぎにとっては
音楽どころじゃない
体を摩耗させても
出力せねばならんのだ
死にゆく前に
出力せねばならんのだ

311
「わたしたちが生きている今は 亡くなったみなさんが生きたかった今です」

震災したあと
東京に出た
彼女が言った
涙でうわずった声で
その言葉が
彼女を支えている

最初
誰の発した言葉であろうと
胸に宿れば
言葉は
彼女のものになり
わたしたちの
言葉にも
なる




こおろぎが鳴いている
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする