宅配便最大手のヤマトホールディングスは10月12日、荷物を運ぶ無人輸送機を米国の「ベル・ヘリコプター」と共同で開発すると発表した。
自動運転技術などを進化させた新しい乗り物「空飛ぶ車」のトラック版となり、2020年代半ばまでの実用化を目指す。
効率の良い次世代の配送網を確立し、収益を拡大する狙いという。
ドローン(無人小型機)を使った商品配送を手掛ける企業もあり、空中利用が本格化しそうだ。
ヤマトとベルが試験飛行で使う予定の機体は横幅が約2・5メートルで、四つのプロベラで飛行する。
ヘリコプターのように垂直に離陸して一定程度の高さまで上がった後、姿勢を水平方向に変えて荷物を運ぶ。
専用の容器に30~35キロ程度の荷物を詰めて運ぶことを想定している。
ベルが機体を担当し、ヤマトは物流で培ったノウハウを活用して容器を開発する。
滑走路が必要ないためビルの屋上などから離陸でき、駐車場や広場などのスペースに着陸できるという。
ベルは将来的に時速160メートル以上で飛行でき、重さ453キロまでの荷物を運べる機体の開発を目指しているという。
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