日本人拉致被害者の再調査に絡み、北朝鮮が日本政府に昨年夏以降、横田めぐみさんの父滋さん、母早紀江さん夫妻とめぐみさんの娘キム・ウンギョンさんとの面会の機会を設けるので、夫妻を平壌に招きたいと非公式に再三要請していることが9月14日、日朝外交筋への取材で分かった。
日本政府は、拉致問題の再調査が進展を見せない中での北朝鮮の「懐柔策」とみて警戒、招請を受け入れていない。
早紀江さんは共同通信の取材に「日本政府からそんな話は聞いていない。 めぐみたちが帰国するために一生懸命活動している。 めぐみたち拉致被害者全員が帰ってくれば、その後孫とも自由に会えると思う」と話した。
横田夫妻は昨年3月、モンゴルの首都ウランバートルでウンギョンさんとウンギョンさんの夫、娘と初めて面会した。
めぐみさんの夫、金英男氏は同席しなかった。
それまでウンギョンさんが結婚したとの明確な情報はなかった。
面会が公になった後、横田夫妻はウンギョンさんらとの面会について「奇跡的なことで大きな喜び。 全被害者救出のためになることを切望している」との談話を発表。
早紀江さんは「めぐみの生存への確信は面会後も全く揺らいでいない」と関係者に語っていた。
北朝鮮は同年9月、再調査期間について「1年程度を目標」としていたが、今年7月になって調査報告の時期延期を伝えた。
日本と北朝鮮との公式協議は昨年10月、平壌で開かれたのを最後に開催されていない。
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